AMDの株価急騰:専門家が見るAI半導体の将来性、株価4倍の可能性も

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価は、人工知能アプリケーション用チップにおける同社のビジネスチャンスの見通しに対する楽観的な見方が急増する中、年初来で20%も急騰しています。これは、AI半導体のリーダーであるエヌビディア(NVDA)の株価25%の上昇に呼応する形です。ここでは、この動きの背後にある要因と、市場の将来に対する専門家の見解を深掘りします。

AMDの株価上昇の背景

このAMDの株価急上昇は、主に人工知能アプリケーション用チップに対する市場の関心の高まりによるものです。特に、1月24日の市場では、AMDの株価は一時7%もの大幅上昇を記録しています。これは、ニューストリート・リサーチのピエール・フェラーグ氏がAMDの格付けを「ホールド」から「買い」に引き上げ、目標株価を215ドルに設定したこと、さらにウェドブッシュのマット・ブライソン氏がAMD株の目標株価を130ドルから200ドルに引き上げたことに起因します。

AI半導体市場の将来性

AMDのリサ・スーCEOは、データセンター向けAI半導体の市場規模が2027年までに4000億ドルに達すると予測しています。フェラーグ氏は、この予測が「思いつきでない」と評価しており、AI半導体への投資がこの予測の半分だったとしても、データセンターへの支出は年率25%で成長すると見ています。さらに、「急速な普及」シナリオでは、AMDの株価は現在の水準から4倍に上昇する可能性があると述べています。

競争圧力とインフラ投資

フェラーグ氏は、アルファベット(GOOGL)やマイクロソフト(MSFT)などの大手企業がインフラに多額の投資を行うこと、Copilotsやその他のAIアプリケーションが一般的になること、OpenAIやアルファベットが提供する大規模な言語モデルが複雑化することを予想しています。これらの動向は、AMDや他の半導体企業にとってさらなる成長機会を提供すると同氏は考えています。

TSMCへの評価

一方、台湾セミコンダクタ・マニュファクチャリング(TSMC)については、「最もリスク回避された投資対象であり、市場シェアの不確実性が限定的で、期待値が上昇し、導入が速いシナリオでも遅いシナリオでも魅力的なバリュエーションを提供する」とフェラーグ氏は高く評価しています。

*過去記事はこちら  AMD

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG