米国株式市場における人工知能(AI)関連銘柄への注目が高まっています。特にシースリー・エーアイ(ティッカーシンボル:AI)、クラウドフレア(NET)、デジタルオーシャン(DOCN)がアナリストによって高く評価されており、格上げが行われました。
シースリー・エーアイの強みと将来の成長見通し
オッペンハイマーのアナリスト、ティモシー・ホラン氏は11月21日、シースリー・エーアイの格付けを「パフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げました。同氏はシースリー・エーアイの目標株価を11月20日の終値より43%高い40ドルに設定しています。
シースリー・エーアイは、ピュアプレイAI銘柄の一つとして強い需要が見込まれています。2024年度第4四半期と2025年度にはキャッシュフローが黒字になる見通しであり、生成AIへの投資が注目されています。
シースリー・エーアイの株価は、AI技術の将来性とそれが企業にもたらす影響に対する投資家の期待により、2023年に163%上昇しましたが、6月15日の52週高値からは36%下落しています。
*過去記事「シースリー・エーアイ株価の下落:投資家の不信感の理由」
クラウドフレアの成長ポテンシャル
ホラン氏はまた、クラウドフレアの目標株価を20日の終値より17%高い85ドルに設定しました。クラウドフレアは、AIインフラを提供するプラットフォーム「Workers AI」を展開しており、大手テクノロジー企業との提携が進んでいます。このプラットフォームはスタートしてまだ2ヶ月ですが、既に多様なユーザーケースで強い需要を見せています。株価は今年62%上昇しています。
*過去記事「AIスタートアップに支持されるクラウドフレア、2023年Q3の好調な業績を分析」
デジタルオーシャンの成長の加速
デジタルオーシャンに対するホラン氏の目標株価は20日の終値より29%高い37ドルです。AI需要の増加と企業の急速な採用が、このクラウドインフラストラクチャー企業にとって大きな追い風となっています。不透明な経済と資本市場の逼迫が一因となって以前は「パフォーム」評価でしたが、今後の金利低下の可能性が逆風を払拭すると見られています。株価は2023年に入ってから13%上昇しています。
*過去記事はこちら デジタルオーシャン DOCN