トレードデスクの株価急落!第3四半期の実績と今後の動向

デジタル広告購入プラットフォーム、トレードデスク(TTD)の最新の第3四半期決算発表が注目を集めています。11月9日に発表されたこの報告は、市場の期待を上回る業績を示しましたが、第4四半期の見通しが市場の期待を下回ったことで、株価は大きく下落しました。10日の市場で17.2%安の63.6ドルと大幅に下落しています。

第3四半期の業績:予想を上回る成果

トレードデスクは、2023年9月期の売上が前年同期比25%増の4億9300万ドルを記録しました。これは市場予測を上回るもので、調整後の利益は1株当たり33セントとなり、一般に公正妥当と認められた会計基準(GAAP)では、1株当たり8セントの利益でした。さらに、調整後Ebitdaは2億ドルで、前年同期から23%増加しました。

第4 四半期の見通し:市場の期待を下回る

しかし、第4四半期の見通しは市場の予想を下回りました。売上高は「少なくとも5億8000万ドル」と予測されていますが、アナリストのコンセンサス予想の6億1000万ドルには届かず、成長率も18%に減速する見込みです。調整後Ebitdaも、「約2億7,000万ドル」との予測で、市場予測の2億9,100万ドルには達しておらず、成長率は19%に鈍化しています。

アナリストの評価:長期的なポジティブな見方

このように大きな失望を招いた四半期決算報告でしたが、アナリストたちは目標株価を引き下げたものの、強気の評価を維持しています。

オッペンハイマー社のアナリスト、ジェイソン・ヘルフスタイン氏は、「一時的な広告の逆風でディップを買う」と述べ、トレードデスクの「アウトパフォーム」の格付けを維持し、目標株価を95ドルから85ドルに引き下げました。

また、シティのイガル・アロニアン氏は、目標株価68ドルと「買い」の格付けを維持し、「マクロ要因による一時的な混乱は、多くの人が探していた買いのチャンスかもしれない」と述べています。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、マシュー・スワンソン氏も同様の見方をしており、「長期的な戦略的成長機会に引き続き強気である」と述べています。スワンソン氏は「アウトパフォーム」の格付けを維持し、目標株価を100ドルから90ドルに引き下げました。

キーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ジャスティン・パターソン氏は、株価の後退はトレードデスクにとって「構造的なものではなく、スピードバンプ」だと指摘。「オーバーウェイト」の格付けを維持しましたが、目標株価を100ドルから84ドルに引き下げました。

その一方で「我々は、ソーシャル広告主が経験したブランド広告費の一時停止にトレードデスクが巻き込まれる程度を過小評価していた。しかし、売上修正の大部分が一過性の要因によるものだと仮定すれば、トレードデスクは現在、成長再加速に向けた明確な道筋を持っている。」と述べ、トレードデスクの将来について前向きな見方を示しています。

まとめ

トレードデスクの第3四半期の業績は市場の予想を上回りましたが、第4四半期の見通しの弱さが株価に影響を与えました。しかし、アナリストたちは長期的な視点でトレードデスクのポテンシャルを高く評価しています。投資家はこれらの情報を踏まえ、慎重に次の戦略を練る必要があります。

*過去記事はこちら トレードデスク TTD

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