半導体業界は、今、注目の投資分野です。市場の回復が顕著になりつつあり、その中でも特に注目されているのが、マイクロン・テクノロジー(MU)です。シティ・リサーチのアナリスト、クリストファー・ダネリー氏は、マイクロンを「トップ・ピック」買いの格付けに位置づけ、目標株価85ドルと評価しています。マイクロンの10月16日の終値は69.08ドルであるため23%の上昇が見込まれています。
半導体業界の回復とマイクロン・テクノロジーの立ち位置
DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)市場が好転し、これに伴いマイクロン・テクノロジー株に投資する魅力的な機会となっています。DRAMは、デスクトップコンピューター、スマートフォン、サーバーなど、幅広いデバイスで使用されています。投資家は、今後、メモリチップ価格が上昇する可能性をうかがわせる動きに注目しています。
マイクロン・テクノロジーの業績と株価
マイクロン株は今年約40%上昇していますが、ダネリー氏は、メモリ価格の回復とマイクロンの収益性の向上が、株価のさらなる上昇を支える要因としています。
投資家の展望
先週、投資家との面談の後、ダネリー氏は「投資家はマイクロンの評価に既にDRAMの好転が織り込まれていると考えているが、我々はそうは思わない」とコメント。在庫の減少、稼働率の上昇、DRAM価格の上昇が、数四半期以内にマイクロンの収益性を向上させ、株価を押し上げるとの見解を示しています。
今後のマイクロン・テクノロジーの展望
大手チップメーカーの減産により、メモリ価格が回復し始めています。ダネリー氏は、メモリ・チップ価格が第4四半期に前期比10%上昇し、2024年には前年比32%上昇すると予測しており、マイクロン・テクノロジー株の将来的な成長が期待されます。
*過去記事「第4四半期決算から見えるマイクロンの軌跡と未来」