OpenAIの独自AIチップ構想がエヌビディア株に暗雲をもたらす?:市場の反応と今後の展望

ロイターが先週の10月5日、匿名の情報筋の話を引用して、OpenAIが独自のAIチップの製造を検討していると報じました。

マイクロソフト(MSFT)の支援をバックに昨年、「ChatGPT」を発表してAIブームの火付け役となった同社ですが、AIの成長を促進するチップが不足する中、エヌビディア(NVDA)のようなチップメーカーとより緊密に協力するか、同社以外のサプライヤーを多様化するなどの選択肢も検討しているとのことです。

このことが報じられた影響か、エヌビディアの株価は10月9日の市場で2%あまり下落しました。同社は、グラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)と特定用途向け集積回路(ASIC)の主要サプライヤーで、同社のAIへの取り組みは、今年の同社の業績好調の大きな力となっており、その結果、株価は1月初めから210%以上上昇していました

OpenAIの動きでエヌビディア離れが懸念されていますが、シティは10月6日、同社に強気でいられる十分な理由が残っていると別の見方を示しています。

同社のアナリストは6日付けのメモで以下のようにコメントしています。

我々は、エヌビディアが今後2-3年間はAI GPU市場で〜90%のシェアを維持すると予想し続けている。ロイターの報道が事実であったとしても、それほど驚くことではなく、AIに必要なインフラを増強するためにGPUとASICが必要になるという見方と一致する。
ASICは主に小規模でより専門的なモデルに使用され、GPUはより大規模で複雑なモデルの学習と推論の両方に使用されると予測している。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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