アルファベット訴訟が検索市場の覇権に影響?アップルが独自の検索エンジンを開発か

最近、アメリカ司法省はグーグルの親会社であるアルファベット(GOOGL)がインターネット検索市場で不公正な競争を展開しているという訴えを起こしました。

この訴訟の一部は、グーグルがアップル(AAPL)に毎年支払っている金額に焦点を当てています。この支払いは、iPhoneとSafariブラウザのデフォルト検索エンジンとしてグーグルを設定するためのもので、米国政府はこの取引がグーグルの検索市場での支配的地位を強化していると主張しています。

バーンスタイン社のアナリスト、トニ・サコナギ氏によれば、この法的紛争が投資家にとって否定的な影響をもたらす可能性があります。サコナギ氏はアップルがグーグルから年間180億から200億ドルを受け取っており、これがアップルの営業利益の14%から16%を占めていると推定しています。

しかし、法廷の判断が出るのは2024年までと予想されており、その間にも控訴が行われる可能性が高いため、確定には数年かかるとサコナギ氏は指摘しています。長期的には、アップルの株価に打撃を与える可能性がありますが、経済的影響は “大きなものにはなりそうもない” と同氏は述べています。

アップルは、他の検索エンジンと提携する可能性も検討しているようで、マイクロソフト(MSFT)のBingが最も可能性の高い選択肢と見られています。また、アップルがユーザーに選択画面を提供し、好みの検索エンジンを選んでもらうことも考えているようです。さらに、サコナギ氏は、アップルが独自の検索エンジンを立ち上げる可能性もあると述べています。

サコナギ氏によれば、アップルが独自の検索エンジンを提供し、それがある程度成功した場合、グーグルから現在得られている利益を増やすことができるとのこと。アップルの検索エンジンがローンチ時にグーグルと完全に競合する可能性は低いものの、AIを活用した検索への移行は消費者の行動をリセットし、アップルにとって有意義なシェアを獲得する機会を提供する可能性があります。

この法的な争いと市場の動向は、SEOの戦略を考える際に新たな展開をもたらす可能性があります。特に、アップルが独自の検索エンジンを開発する場合、SEO専門家はアップルの検索アルゴリズムとランキング要因を理解することを求められるようになります。

もしアップルが検索クエリの量を大幅に増やすことができれば、検索におけるアルファベットの覇権への信頼できるチャレンジャーになる可能性があるとサコナギ氏は考えています。

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