TSMCの8月売上高レポート解析:最新データと専門家の見解を探る!

半導体製造大手の台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)の最新の月次売上高は、同社の業績が9月期も堅調に推移していることを示唆しています。

8月の売上高

TSMCが9月8日に発表した8月の売上高は、前年同月比で13.5%減少したものの、7月に比べて6.2%増加しました。このデータは、TSMCが第3四半期に良いスタートを切ったことを示しています。

ウェドブッシュの評価

ウェドブッシュ証券のアナリスト、マット・ブライソン氏は、第3四半期のこれまでのTSMCの業績(7月と8月を合わせたもの)が、アナリストの予想の69%に達し、5年間の過去平均66%をわずかに上回ったとコメントしました。

TSMCのハイエンドチップ市場での強固な地位

TSMCは現在、ハイエンドチップ市場を支配しており、アップル(AAPL)のiPhone、クアルコム(QCOM)のモバイルチップセット、そしてアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)製プロセッサの主要なプロセッサを製造しています。TrendForceのデータによれば、TSMCは半導体ファンドリー事業で約60%の市場シェアを占めており、サムスンが12%で続いています。

今後の展望

ブライソン氏は、投資家へのアドバイスとして、8月の数字を過度に深読みしないよう注意を促し、最近の各社の決算報告で、主要ハイテク市場の下半期ガイダンスが控えめだったことを指摘しました。

TSMCは7月、通期の業績ガイダンスを引き下げ、売上高が前年比で10%減少するとの見通しを示しています。経営陣は、好調なAIチップ市場以外の需要が予想以上に悪化していると述べていました。

「最終市場でもTSMCの顧客でも、特に意味のある改善には遭遇していない。現時点では、TSMCの(9月の)四半期決算に関する予想を変更する理由は見当たらない。」とブライソン氏は慎重な姿勢を崩していませんが、TSMC株の「ポジティブ」レーティングを再確認し、TSMCの長期的な強力なリーダーとしての地位を理由に、目標株株価を650台湾ドルに再設定しました。この目標株価は、TSMCの米国預託証券の現在の水準からおよそ20%の上昇を意味します。

*過去記事「TSMCの衝撃!4年ぶりの減収減益、その原因と今後の見通し

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