エヌビディア驚異のQ2決算!株価の新たな飛躍を解説

予想を大幅に上回る決算を発表したエヌビディア(NVDA)の株価が急騰しています。8月23日の通常取引を3.17%高の471.16ドルで終えた後、第2四半期決算発表後の時間外取引では、一時上場来最高値の516.12ドルをつけました。その後やや下落しましたが、500ドル台で推移しています。

第2四半期の業績

同社は第2四半期の純利益を61億9000万ドル(1株当たり2.48ドル)と発表(前年同期は6億5600万ドルで1株当たり26セント)。
株式報酬費用およびその他の項目を除いた調整後の利益は、前年同期が1株当たり51セントであったのに対し、2.70ドルとなりました。

売上高は、前年同期の67億ドルから過去最高の135億1,000万ドルに急増しました。

ファクトセットが調査したアナリストの予想では、売上高は111億9000万ドル、データセンター売上高は80億3000万ドルで、1株当たり利益は2.08ドルとなっていました。

第3四半期の見通し

第3四半期についてエヌビディアは、売上高156億8000万ドル〜163億2000万ドルという見通しを示しました。アナリストの事前予想は125億9000万ドルとなっていました。

経営陣のコメント

ジェンセン・フアン最高経営責任者(CEO)はアナリストに対し、「我々は同時に2つのプラットフォームシフトを見ている。ひとつはアクセラレーテッド・コンピューティングで、次にアクセラレーテッド・コンピューティングが可能にする生成AIが登場した。そして、この驚くべきアプリケーションは、汎用コンピューティング、つまり従来のコンピューティングのやり方から、アクセラレーテッド・コンピューティングという新しいコンピューティングのやり方へのプラットフォーム・シフトを行う2つの理由を皆に与えている。」とコメントしています。

コレット・クレス最高財務責任者(CFO)は、同社のHGXプラットフォームに対する “強い需要 “は、「主に大規模な言語モデルと生成AIの開発に牽引された」と述べています。旺盛な需要に対応するためにこれらの製品を立ち上げたことが、同社の売上総利益率を前年の45.9%から71.2%に、そして第1四半期の64.2%から引き上げる鍵となったと、同氏はインタビューで説明しています。

エヌビディアのチップには「複雑なソフトウェアが含まれている」ため、データセンター向け製品が利益率を押し上げたそうで、「データセンターの台頭は、会社の利幅を拡大する」とクレス氏は述べています。

AI(人工知能)やディープラーニング、ハイパフォーマンスコンピューティングなどの分野で使用されるために設計されたハードウェアとソフトウェアの統合されたプラットフォームであるHGXの売上を牽引しているのは同社の最先端のアーキテクチャだけではないとクレス氏はアナリストに語っています。

このシステムはGrace Hopperスーパーチップを搭載しているだけでなく、同社の前世代のアーキテクチャであるAmpereハードウェアも使用しており、現在もこの2つのアーキテクチャを市場で販売していることが売上増加の原動力になっているとクレス氏は述べています。

追加の自社株買いを承認

株価がこのように過去最高値を更新しているにもかかわらず、エヌビディアは、取締役会が、以前の承認に基づく39億5000万ドルの自社株買い残に加え、250億ドルの追加自社株買いを承認したと発表しています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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