金曜深夜のサプライズ!パロアルト決算後の株価反応を徹底解説

先週金曜日、8月18日の遅い時間に四半期決算を発表したパロアルトネットワークス(PANW)の株価が8月21日の市場で暴騰しました。

金曜深夜の決算発表という事態に、悪い材料が発表されるのではと市場は疑心暗鬼になり、株価は約18%下落していました。実際の決算発表では懸念されていたような悪いニュースはもたらされず、21日の終値は14.84%高の240.81ドルと大きく上昇しました。

これを受けてサイバーセキュリティ・セクターの他の銘柄も上昇しており、Zスケーラー(ZS)は4.82%上昇、クラウドストライク(CRWD)は4.84%上昇しています。

ニケシュ・アコラ最高経営責任者(CEO)は決算会見で、この異例のタイミングは、20日の日曜日に開催されたセールス・カンファレンスに先立ち財務情報を開示する必要があったためであり、アナリストが四半期報告書と同時に発表された長期的なガイダンスを消化するための時間を確保するためであったと改めて説明しています。

今後の展望について、同社は壮大な予測を発表。売上高と請求額の年間平均成長率が、次の3年間で17%〜19%の増加を見込んでいます。

パロアルトを含むサイバーセキュリティ関連銘柄は最近、マクロ経済の先行き不透明感による事業への打撃の兆候によって下落していただけに、この明るい見通しはサイバーセキュリティ・セクターにとって安心材料となります。

エバコアのアナリスト、ピーター・レヴィーン氏はパロアルトの大型案件の勢いは健全で、2000万ドル以上の売上件数は前年同期から42%増加していることを指摘。目標株価を240ドルから295ドルに引き上げ、「オーバーウェイト」の格付けを維持しました。

グッゲンハイムのジョン・ディフッチ氏は、「パロアルトは予想よりも良い長期ガイダンスを示した」とコメント。特に、2024年度から2026年度にかけての年間フリーキャッシュフローのマージンが37%以上と、パロアルトが全額前払いでない案件を多く契約し、利用料金の後払いがフリーキャッシュフローを抑制する中、これは特に印象的だと高く評価しています。

しかし、同氏はパロアルトの「中立」の格付けを維持し、具体的な価格目標は設定していません。

*過去記事「サイバーセキュリティ企業の評価にウォール街から疑問の声

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