ウォール街のアナリストは、テクノロジー企業3社の人工知能(AI)関連の売上見通しをまだ過小評価しているとニュー・ストリート・リサーチのアナリストが述べています。
「ここ数カ月で、2024年のデータセンターにおけるAIインフラ展開への期待値は約2倍になった」とアナリストのピエール・フェラーグ氏は8月15日付の顧客向けメモに書いています。
そんな中、エヌビディア (NVDA)、ブロードコム(AVGO)、アリスタネットワークス(ANET)の3社が過小評価されていると同氏は言います。
エヌビディア
エヌビディアはAIアプリケーション用チップの市場を独占しているため、生成AI(テキスト、画像、動画を取り込んでコンテンツを作成するソフトウェア)から利益を得ることができます。この種のAIへの関心は、昨年末にOpenAIがChatGPTをリリースしたことで火がつきました。
フェラーグ氏によると、現在エヌビディアの売上を制限しているのは、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)のCoWoSと呼ばれる高度なチップ・パッケージング能力ですが、来年にはTSMCがその能力を倍増させると同氏は予想しています。
フェラーグ氏の分析によれば、そうなれば、エヌビディアは2024年のデータセンター売上高について、現在の予想を33%以上上回ることができるかもしれないとのことです。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA
ブロードコム
フェラーグ氏はブロードコムが来年のAI需要ブームから予想以上の業績を上げる能力についても同様に楽観的です。「ブロードコムの予想には、さらに修正する余地もある」と述べています。
同社の半導体事業からの売上は、2024年度には現在の平均予測を15%以上上回る可能性があるとのことです。
*過去記事「AIブームで爆上げ!?エヌビディアとブロードコムの今後の展望」
アリスタネットワークス
アリスタの具体的な売上上振れ幅はまだ不明確ですが、市場のコンセンサス予想は「低すぎる」とフェラーグ氏は考えています。
*過去記事「アリスタ株価急騰:予想外のQ2業績と強気の見通し」