電子商取引の巨人、アマゾン(AMZN)の株価が10ヶ月ぶりの高値を記録しました。これは、同社が保有する電気自動車メーカー、リヴィアン・オートモーティブ(RIVN)の株価が8連騰を演じ、時価総額が19億ドル近くも上昇したことが要因です。
*「リヴィアンの株価急騰、その背後にある真実 – ダン・アイブス氏の見立て」
アマゾンのリヴィアンへの投資とは
アマゾンは、リヴィアンの株式1億5,836万株を保有し、筆頭株主となっています。しかし、この投資が必ずしも利益をもたらしてきたわけではありません。2021年に118億ドルの利益を計上したものの、2022年には127億ドルの損失、2023年第1四半期には4億6700万ドルの損失を計上しました。
そんな中、なぜアマゾンがリヴィアンへの投資を続けるのでしょうか。4月下旬に提出した第1四半期報告書には、アマゾンがリヴィアンへ投資した理由が次のように述べられています。「我々は、株式投資、電気自動車購入のための商業的取り決め、およびリヴィアンの取締役を務める従業員の一人を通じて、リヴィアンに対して大きな影響力を行使する能力があると判断した。」
リヴィアンのEV商用バンがヨーロッパに到着
アマゾンの株価急上昇の一因となったのは、リヴィアンが製造したEVの商用バンの第一号がヨーロッパに到着したことです。アマゾンは、すでにアメリカでは3,000台以上のリヴィアン製バンを運行しており、2030年までには全世界で10万台の電気自動車を稼働させる計画を発表しています。
電気自動車市場の将来性
リヴィアンへの投資がアマゾンの株価上昇を後押ししました。電気自動車市場は今後も成長が見込まれ、この分野への投資が増える可能性があります。アマゾンのような大手企業が参入することで、市場全体が活性化し、新たなビジネスチャンスが生まれることが期待されています。
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