ウォルフスピード(WOLF)の株価が、東京に本社を置く半導体大手、ルネサスエレクトロニクスと炭化ケイ素(SiC)素材の半導体ウエハー供給契約を結んだと発表したことで、7月5日の市場で大幅に上昇しました。この株価上昇は、電気自動車やクリーンエネルギー分野での半導体需要の増加と密接に関連しています。
ウォルフスピードは、ルネサスからの20億ドルの保証金を得て、10年間のウエハー供給契約を結んだと発表しました。ウェハーとは、チップのような電子部品を製造するための薄い円盤状の装置で、半導体製造には欠かせない部品となります。
ウォルフスピードとの契約により、ルネサスは炭化ケイ素ウエハーの安定的な供給基盤を得ることができます。ルネサスの柴田英俊CEOは、「ウォルフスピードとのパートナーシップにより、パワー半導体の規模を拡大し、顧客の多様なアプリケーションに対応できるようになる」と述べています。
両社は、電気自動車とクリーンエネルギーの成長に伴う半導体へのニーズが「劇的に高まっている」との見解を共有しています。この需要増は、半導体業界の主要プレーヤーである両社にとって、大きなビジネスチャンスとなっています。
ウォルフスピードの株価は5日の市場で13%急騰して64.22ドルとなり、2022年8月以来最大の上昇率を記録しました。