ロブロックス(RBLX)は、近年注目を集めているオンラインゲーム企業の1つです。投資銀行 Canaccordのアナリスト、Jason Tilchen氏が「買い」の評価を付けるなど、市場では強気の見方が広がっています。
目標株価と成長潜在力
6月13日付けのレポートで、Tilchen氏はロブロックスに対するカバレッジを開始し、目標株価を48ドルと発表しました。株価は3.41%上昇し、13日の終値は40.28ドルとなっています。
同氏は、「ロブロックスは、ブロック状のアバターと趣味で作った単純なゲームを特徴とする若い子供向けのゲームハブとして始まったが、時を経て、持続的な仮想世界での没入型ゲームと社会的交流の主要な目的地の1つに発展した」と指摘しています。
ロブロックスの戦略:仮想世界と社会的交流の場
ロブロックスは、リアルなアバターやコミュニケーション機能を開発し、年配のユーザーと新しい国際市場へのアピールを強化してきました。その結果、同社は「今後数年間、マネタイズの成長のもう一つの原動力となる」広告の基礎を築くブランドを引き寄せることに成功したとTilchen氏は評しています。
しかしながら、2021年の株式公開以来、株価は不安定であり、投資家はロブロックスの評価に苦労しています。しかし、Tilchen氏は同社の成長潜在力に注目しており、予約数の増加が投資額の増加を上回ることから、2024年までの短期的な利益率改善が見込まれています。
メタバースへの挑戦:ロブロックスの新たな市場
ロブロックスは、テクノロジーの進化によってメタバースが主流になるにつれて、新たな分野への参入機会を模索しています。メタバースはほとんど未知の領域でありながら、ゲームとソーシャル化というメタバースの主な用途にロブロックスが対応していることから、マネタイズに適した領域とされています。
また、同社が開発者やユーザーに対して提供しているサービスに注目し、「クリエイターがさまざまな方法で作品を収益化できる」という点で、YouTubeと類似しているとTilchen氏は評価しています。
ロブロックスへの市場の評価
ロブロックスを応援しているのは、Canaccordのアナリストだけではありません。先月、同社が第1四半期決算を発表した後、同社は2つのアナリストのアップグレードを獲得しました。6月にファクトセットが行った調査では、52%が「買い」、24%が「中立」、24%が「売り」と評価しています。
これらの評価は、ロブロックスの持つ成長可能性を示すものであり、今後の市場の動向に注目が集まっています。