ストリーミングメディア企業ロク(ROKU)の株価が上昇を続け、連騰記録を更新しました。
過去最長の11連騰を記録
ロクの6月12日の終値は3.2%高の71.7ドルとなり、過去最長の11日間連続の上昇を記録しました。これは、2021年6月17日から6月30日までの10日間連続上昇という以前の記録を上回るものです。今年に入ってからのロクの株価は上昇は目覚ましく、年初来で77%も上がっています。
Q1の業績とアクティブアカウントの増加
ロクは2023年の第1四半期において、アナリストの予想を上回る売上高と、予想よりも小さな赤字を報告しました。同社のストリーミング配信会社のアクティブアカウント数もまた、前年比で約17%増となり、アナリストの予想を上回りました。
マクロトレンドと広告市場の影響
ロクの経営陣は、消費者と広告主の支出に対する圧力を引き起こしているマクロトレンドが2023年を通じて続くだろうとの見通しを示しました。広告主は経済環境の不透明さやインフレと金利の上昇により、広告予算を厳しくしています。
成長の鍵となる新たな動き
ローゼンブラット証券のアナリスト、バートン・クロケット氏は、「ウォルト・ディズニーのディズニープラスやネットフリックス、アマゾン・ドットコムのプライムビデオらが開始した新たな広告付きサービスがロクにとって利益をもたらす可能性がある」と指摘しています。
また、ロクは先日、アマゾンで20年以上幹部を務めたジェフ・ブラックバーン氏を取締役会に迎え、取締役会を8人から9人に拡大しました。これに対して、D.A.デビッドソンのアナリスト、トム・フォルテ氏は、「我々はロクが強力な人材を獲得する能力に感銘を受けており、ブラックバーン氏の豊富な経験はテレビストリーミングにおけるロクの次の成長段階を助ける大きな資産となるだろう」と評価しています。
*過去記事はこちら ロク ROKU