ビデオゲーム市場を揺るがす?Apple Vision Proの可能性

アップル(AAPL)が最近発表した複合現実ヘッドセット、Vision Proのスペックと潜在的な用途は大きな話題を呼びました。しかし、ビデオゲーム市場への具体的なアプローチについては、まだ多くの情報が待たれています。

Vision Proとビデオゲーム

アップルは、Vision Proの発売時に100以上のApple Arcadeタイトルを提供することを発表しました。さらに、Take-Two Interactive SoftwareのNBA 2K23をPlayStation 5のコントローラーとともにプレイするデモを公開し、ゲーム業界に対する明確なメッセージを送りました。また、ユニティ・ソフトウェア(U)と提携し、ユニティベースのゲームやアプリをVision Proに提供することも発表されました。

しかし、ビデオゲーム業界と消費者からは、3,500ドルという価格を正当化するために必要な大ヒットタイトルの存在について疑問が呈されています。特に、ソニーとメタ・プラットフォームズ(META)は、ゲームを仮想現実ヘッドセットのマーケティングの重要な部分として取り組んでおり、アップルも同様の戦略を採用するかどうかが注目されています。

ゲーム開発者からの反応

ユニティはアップルとの提携について公にコメントを出しており、ユニティのリアルタイム3Dツールと機能をApple Vision Proに提供することに興奮し、ユニティで作成した新規および既存のアプリやゲームをこの新しい空間コンピューティングプラットフォームに提供することを期待しています。

その一方で、ウェドブッシュのアナリスト、ニック・マッケイ氏は、3,500ドルという価格設定がアップルのVRプラットフォームの普及を制限する可能性があると述べています。同氏は、アップルのデバイスが確固とした観客層を獲得するまでは、大手ゲーム会社が大規模な投資をすることはないだろうと予測しています。

Vision Proの未来とビデオゲーム市場

Vision Proが来年に発売される予定であるため、アップルにはまだ新デバイスのゲームラインナップについて明らかにする時間があります。マッケイ氏は、アップルがゲームを通じてこのデバイスの売上を増加させる意志がある場合、M&A(合併・買収)の可能性も指摘しています。

Vision Proの成功は、アップルがどのようにゲームをデバイスの売り上げを支えるツールとして活用できるかにかかっています。今後のアップルの戦略とビデオゲーム市場への影響に注目が集まります。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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