人工知能ソフトウェアプロバイダーのシースリー・エーアイ(AI)は、AIブームと言ってもよい流れの中、注目を浴びて人気銘柄となりました。しかし、ウォルフ・リサーチは、投資家はその上昇を追いかける際には慎重であるべきだと言っています。
ウォルフ・リサーチのアナリスト、ジョシュア・ティルトン氏は、シースリー・エーアイの2024年度の成長率が11%になると予想し、これはアナリストのコンセンサス予想の20%を大幅に下回るものになると指摘しています。
ウォルフ・リサーチは、同株式の格付けを「ピアパフォーム」から「アンダーパフォーム」へ引き下げ、目標価格を14ドルに設定しました。
シースリー・エーアイの株価は、4月24日の午後1時の段階で11.12%安の17.83ドルで取引されています。大企業や政府機関向けにAIアプリケーションを提供する同社の株は、今年に入ってから61%上昇していました。
ウォルフ・リサーチは、シースリー・エーアイが最近実施したサブスクリプションベースの価格設定モデルから消費ベースモデルへの変更について懐疑的であり、これが売上の成長の足かせとなる可能性があると指摘しています。シースリー・エーアイはこの切り替えによって売上が時間の経過とともに増加すると主張しています。
アナリストは、「我々はシースリー・エーアイの2024年度の目標達成に疑問を持ち、消費型モデルへの移行計画による売上上昇を期待していない」と述べています。
さらに、ウォルフ・リサーチのアナリストは、シースリー・エーアイの顧客数の分析から、契約更新の再交渉に時間がかかっているか、解約が増加していることが示唆されていると述べています。
*過去記事「AI関連銘柄シースリー・エーアイが決算発表後に18%高」