ビックテックが新しいディフェンシブ株のセクターに

テクノロジー・セレクト・セクターSPDRSファンド(XLK)は先週6.3%上昇し、4.1%上昇した公益事業セクターSPDRファンド(XLU)、3.6%上昇した一般消費財セレクト・セクターSPDRファンド(XLY)らともに好調なパフォーマンスを示しました。

個別に見て好調だったのはビックテックと呼ばれる大手ハイテク株で、グーグル(GOOGL)は13%増、マイクロソフト(MSFT)は11.6%増、アマゾン(AMZN)は10.1%増となっています。

このことはこれまでの傾向とは大きく異なるもので、2022年の弱気相場では、他の多くの弱気相場と同様、ハイテクなどリスク志向の成長セクターが打撃を受けていました。

中でも注目されているのはビックテックです。アップル(AAPL)、アルファベット、マイクロソフトなどの大手ハイテク株は新興企業とは異なり、膨大な現金を蓄えており、バランスシートの悪化にさらされる可能性がはるかに低くなっています。

近い将来においても銀行株が現在おかれているような苦境に陥る可能性はなさそうです。3月17日にキーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリスト、John Vinh氏は、2月のiPhoneとアップルのハードウェアの販売について、「回復力のある需要と供給の改善を反映して、通常の季節性よりもやや良好だった」と指摘しています。

同様に、モーニングスターのアナリスト、アリ・モガラビ氏は今週初め、今回の銀行破綻をめぐる騒動が「当社がカバーしているオンラインメディアや広告会社に重大な影響を与えることはなく、これらの銘柄の公正価値の推定値を調整することはない」と書いています。

同氏はまた、グーグルのクラウドストレージの売上への打撃は10%未満であり、同社全体の収益性に与える影響は最小限にとどまるだろうとも予想しています。

これまで公益事業、消費財、ヘルスケアがディフェンシブ株のセクターと見られてきましたが、現在の状況においては、そのなかにビックテックも含まれるようになっています。

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