ピンタレスト 慎重なガイダンスとCFOの辞任発表で下落

ピンタレスト(PINS)は2月6日の市場終了後に第4四半期決算を発表しましたが、3月期の見通しについて慎重なコメントを出し、トッド・モーゲンフェルドCFOの辞任を発表した後、時間外取引で2%近く下落しています。

12月期の売上高は8億7700万ドルで、前年同期比4%増でしたが、アナリストのコンセンサス予想の8億8800万ドルをわずかに下回りました。同四半期の月間平均ユーザー数は4億5000万人で、4%増となりましたが、コンセンサス予想の4億5100万人をこちらもわずかに下回りました。

調整後ベースでは、コンセンサス予想を2セント上回る1株当たり29セントの利益を計上。一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)に基づくと、1株当たり3セントの利益を計上しています。

調整後のEBITDA(金利・税金・減価償却費控除前利益)は1億9600万ドルで、予想をわずかに上回りました。ユーザー1人当たりの平均売上は1.96ドルで、ほぼ予想通りでした。

2022年通期では、売上高は前年比9%増の28億ドル、調整後の1株利益は前年比1.13ドルから61セントに減少しています。

3月期について、ピンタレストは前年同期比で1桁台前半の成長率を見込んでいます。2.5%の成長と仮定すれば、売上高は約5億8900万ドルとなり、コンセンサスの6億1700万ドルを下回ることになります。また、非GAAPベースの営業費用は、12月期から2桁台前半の減少を見込んでいるそうです。

決算発表と同時にピンタレストは同社のCFOのモーゲンフェルド氏が7月1日付で新たなキャリアを追求するために同社を退職することを明らかにしています。

また、同社は、取締役会が5億ドルの新たな自社株買いプログラムを承認したことも発表しました。

「業界全体が逆風にさらされる中、当社は変化するマクロ環境に迅速に適応し、ユーザーと広告主にとってよりポジティブなオンライン体験を生み出すことに尽力している」と、ピンタレストCEOのビル・レディ氏は述べています。

*過去記事はこちら ピンタレスト PINS

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