メタ 第4四半期決算発表後に20%の急騰

フェイスブックの親会社であるメタ・プラットフォームズ(META)は2月1日のマーケット終了後、第4四半期決算を発表しました。売上が予想を上回ったことやユーザー数が増えていること、新たな自社株買いを発表したことなどが好感されて、株価はアフターマーケットで20%近く跳ね上がっています。

第4四半期の売上は、前年同期比4%減の322億ドルとなりましたが、ガイダンスの範囲である300億ドル〜325億ドルの上限に達し、アナリストのコンセンサス予想である316億ドルを上回りました。1株当たり利益は1.76ドルで、コンセンサス予想の2.27ドルを下回りました。

同社のFamily of Appsセグメントからの売上は313億ドルで、アナリストのコンセンサス予想である310億ドルをわずかに上回り、VRヘッドセットやメタバース事業を含むReality Labsセグメントの売上は7億2700万ドルで、これもコンセンサス予想の7億1300万ドルをわずかに上回っています。

営業利益については、Family of Appsセグメントの営業利益は1068万ドルで、コンセンサス予想の123億5000万ドルを下回り、Reality Labsセグメントの営業利益は42億8000万ドルの損失で、アナリスト予想の43億9000万ドルの損失をわずかに縮めました。

ユーザーに関する指標で今期は力強い伸びを示しました。フェイスブック、インスタグラム、WhatsAppを含む同社のソーシャルネットワーク全体のユーザーを示す指標であるデイリー・アクティブ・ユーザー数は、12月には29億6000万人で、前年比5%増となり、月間アクティブ数は37億4,000万人で、4%増となりました。また、フェイスブックのデイリー・アクティブ・ユーザーが初めて20億人を突破し、前年比4%増となっています。

第4四半期にアプリ全体で配信された広告インプレッションは前年同期比23%増、広告単価は22%減となっています。

2022年通年では、売上高は前年比1%減の1,166億ドル。年間の1株当たり利益は8.59ドルで、1年前の13.77ドルから38%減となっています。

同社は、第1四半期の売上高を、アナリストのコンセンサス予想である271億ドルとほぼ同水準の、260億ドル〜285億ドルと予想しており、その中間値では前年比約2.4%減となります。

2023年の当社の経営テーマは『効率化の年』であり、より強力で軽快な組織になることに注力している」と、マーク・ザッカーバーグCEOは声明で述べています。

メタは通年の総費用の見通しを、従来予想の940億〜1000億ドルから850億〜950億ドルに引き下げました。また、通期の設備投資額については、従来予想の340億~370億ドルを引き下げ、300億~330億ドルのレンジになると見ています。

ザッカーバーグCEOは投資家との電話会議で、第4四半期のコンバージョン率は前年同期比で20%以上上昇したと述べ、これはフェイスブックのユーザーが広告を見た後、より多くの行動を起こしていることを意味すると説明しています。

また、TikTokと競合する同社の短編動画サービス「Reels」の採用がかなり進んでおり、第4四半期の再生回数は1年前の2倍以上になったと述べました。

ザッカーバーグCEOはまた、オープンAIの人気チャットボット「ChatGPT」のような生成型AIツールの市場に参加する計画についてもコメントしており、「我々は、テキストとビジュアルコンテンツの両方の生成のために、大規模な言語モデルを使用するために、多くの異なる作業の流れを持っている」と述べ、同社が今年、生成AI領域で「さまざまなものを発売する」としています。

メタは自社株買いを積極的に行っています。同社によると、直近の四半期に69億1000万ドルの自社株買いを行い、通年では279億3000万ドルに達したとのことです。同社は今回の決算発表の中で、これまでの買い戻しプログラムの残り108億7000万ドルに加え、新たに400億ドルの買い戻し権限を取締役会で承認したこと明らかにしました。

*過去記事はこちら メタ・プラットフォームズ

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