パソコンやゲームの需要が低迷しているにもかかわらず、データセンターの進展が寄与し、予想を上回る決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価が2月1日の市場で9%高と大幅に上昇しています。「AMD サーバーとクラウドの増加により予想を上回る売上を計上」
キーバンクの John Vinh 氏率いるアナリストは、リサーチノートの中で、データセンターが今年のAMDの成長の主な原動力になりそうだと述べ、株価の目標価格を80ドルから95ドルに引き上げ、「オーバーウエート」の格付けを維持しました。
「我々は、株価のリスクは大きく軽減され、リスクとリターンがより有利になったと見ており、データセンターの成長とインテルに対するシェア拡大のストーリーのために AMD を所有したいと思う」と同氏らは述べています。
ただ、すべてのアナリストが、AMDが同じペースでインテル(INTC)からシェアを奪い続けられると確信しているわけではありません。オッペンハイマーのアナリストはリサーチノートの中で、AMDが中核となるPCおよびサーバー市場においては(依然として)「インテルに次ぐ遠い存在」であり続けるという基本認識を改めて示しました。そして、ソフトバンクが所有する英国の半導体設計専門会社アームのプロセッサへの関心が高まっていることも、AMD株を「パフォーム」としたまま傍観する理由としてあげています。
*過去記事はこちら「AMD」