「ハードランディング」シナリオに備えて買うべき7つの銘柄

  • 2023年1月23日
  • 2023年1月23日
  • BS余話

2023年の米国経済の見通しについては、「ハードランディング」シナリオと「ソフトランディング」シナリオの2つの予想がせめぎあっているのが現在の状況です。

そんななか、ゴールドマン・サックスがこの2つのそれぞれのシナリオに備えて買うべき銘柄をスクリーニングしました。まずはその前編、「ハードランディング」シナリオに備えるために買うべき7つの銘柄です。後編の「ソフトランディング」シナリオはこちら

ゴールドマン・サックスのストラテジストは銘柄をスクリーニングする対象として、ラッセル1000指数のディフェンシブセクターを選択しました。そして、その中で利益を計上している銘柄でかつ通常よりも低いバリュエーションで取引されている銘柄をピックアップしています。これは、資金調達が難しくなる市場で資金を調達する必要がなく、かつバリュエーションが低いため株価が上昇する可能性があることが理由となっています。

その結果、選ばれたがの以下の銘柄です。

・メドトロニック(MDT)
・ファイザー (PFE)
・ゾエティス(ZTS)
・コストコ・ホールセール(COST)
・クローガー(KR)
・コンステレーション・ブランズ(STZ)
・ホーム・デポ(HD)

病院向けに医療機器や消耗品を販売するメドトロニックの株価は、将来利益の約15倍で、5年間の中央値である約18倍を下回っています。昨年は経済誌バロンズがピックアップ銘柄として取り上げられるなど注目されましたが、アナリストの期待に応えられなかったため株価は下落しました。現在の価格は無視できないほど割安とゴールドマンは考えています。

医薬品大手のファイザーの株価は利益の10倍で、過去5年間の中央値である12倍を下回っています。

動物用医薬品とワクチンのメーカーであるゾエティスの株価は28倍で、最近の平均値である32倍を下回っています。

会員制の大型量販店チェーンを展開するコストコの株価は32倍で、最近の平均値である34倍を下回っています。

スーパーマーケット・薬局チェーン店を運営するクローガーの株価は11倍で、最近の平均値である12倍をわずかに下回っています。

ワインとビールのメーカーであるコンステレーション・ブランズの株価は19倍で、最近の平均値である21倍を下回っています。

ホーム・デポの株価も19倍で、最近の平均値である21倍を下回っています。家計の支出減に伴い、住宅設備製品の売上は減少する可能性があるものの、このセクターにはディフェンシブな性質もあるとゴールドマンは判断しています。売上の大半は住宅リフォームによるもので、金利上昇でさらに落ち込む可能性のある新築住宅販売とは無関係の収入源であることや、リフォームを行うのは裕福な層が多く、不況の影響を受けにくいとのことです。

これらの企業は経済環境に関係なく実績をあげており、決して安くはないバリュエーションで取引されています。それでも、もし景気が悪くなれば、これらの企業は市場をアウトパフォームする最有力候補になるだろうとゴールドマンは考えています。

*後編「「ソフトランディング」シナリオに備えて買うべき6つの銘柄

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