モルガン・スタンレーの半導体アナリスト、ジョセフ・ムーア氏は12月15日、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)を2023年の「トップピック」として推奨しました。同氏は「オーバーウェイト」の格付けと77ドルの目標株価を再度提示しています。同氏の以前のトップピックはラム・リサーチ(LCRX)でした。
「AMDは製品ロードマップを実行し続けており、そのサーバーロードマップは、1年の間に技術的なリーダーとしての地位を明らかに向上させた」と同氏は評価しています。
ムーア氏は、AMDは近年、サーバー・プロセッサー市場全体をアウトパフォームしており、この傾向は2023年も続くと見ています。同社の最新サーバーチップは、来年初めに発売されるインテル(INTC)の次期製品を上回るだろうと同氏は予測しています。
「AMDが第4世代(サーバー)EPYCの製品サイクルを確実に実行している一方、(インテルの)Sapphire Rapidsはまだ商業的に発売されていないため、インテルよりAMDが好ましい」と同氏は書いています。
また、パンデミック後のサプライチェーン問題が解消され、2023年に同社のサーバーチップを製造するための生産能力が向上することも、AMDにとって有利に働く可能性があります。
AMDは11月、パソコン需要の低迷を理由に、12月期の売上見通しを予想を下回る内容で提示しました。決算説明の電話会議でAMDの経営陣は、来年のデータセンター用半導体事業には供給制約が生じないとの見通しを示しています。
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