下落した半導体株でのおすすめは、クアルコムとエヌビディア

半導体株は最近、消費減速の警告、パソコンなどのデバイスの需要減退、米国と中国の間の緊張がサプライチェーンを混乱させるリスクによって、大きな打撃を受けています。しかし、ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイ(BRKA)が台湾セミコンダクター(TSM)に投資したというニュースが今週飛び込んできたことで、この状況は一変しました。

クリス・カッソ氏率いるクレディ・スイスのアナリストは、11月15日、半導体デバイスセクターのカバレッジを開始し、セクター全体の評価として「オーバーウエイト」のレーティングを行いました。経済がさらに弱まる可能性があるにもかかわらず、投資のリスクを下げるための「十分な悪材料があった」と主張しています。

クレディ・スイスのアナリストは、短期的な保護を求める投資家に対しては、ワイヤレス・デバイスの専門企業であるクアルコム(QCOM)を最有力候補として挙げています。クアルコムは現在、クレディ・スイスの予測に基づく2023年の利益の13.5倍で取引されており、このセクターの他の企業と比べて比較的安価であると指摘しています。

クレディ・スイスはクアルコムのカバレッジを開始し、「アウトパフォーム」の格付けと150ドルの目標株価を設定しました。クアルコムは16日午前の時点で122ドル前後で取引されています。

また、クレディ・スイスは総合的なトップピック、おすすめ株として、エヌビディア(NVDA)を推奨しています。科学計算、人工知能、データサイエンスにおける同社の強みに注目したことを推奨の理由にあげています。

「我々は、NVDAがAIを支配し、データセンター市場全体でAIの成長率が見込まれるため、セミ(半導体)において最高の成長見通しを持っていると考えている」とクレディ・スイスのアナリストは書いています。

クレディ・スイスは、エヌビディア株の格付けを「アウトパフォーム」、目標株価を前回の205ドルから210ドルに引き上げました。エヌビディアは16日午前の時点で160ドル前後で取引されています。

クレディ・スイスはまた、テキサス・インスツルメンツ(TXN)を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価を205ドルとしました。テキサス・インスツルメンツは16日午前の時点で175ドル前後で取引されています。

「TXNは産業分野へのエクスポージャーが大きいため、「本当の」需要水準を見極めるのが非常に難しい。昨年発生した大幅な品不足は、顧客に可能な限り在庫を増やすインセンティブを与えたからだ」と評しています。

また、クレディ・スイスはインテル(INTC)を「ニュートラル」、目標株価を28ドルでカバレッジを開始しています。インテルは16日午前の時点で30ドル前後で取引されています。

インテルは台湾セミコンダクターやライバルのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)に対抗するため、積極的に設備投資を増やす必要があり、キャッシュフローを圧迫する可能性があると指摘しています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA 「クアルコム 12月期の見通しが予想を大きく下回り8%下落

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