ウェドブッシュ証券のアナリスト、Matt Bryson氏は11月14日、16日に四半期決算発表を予定しているエヌビディア(NVDA)の「中立」の格付けと160ドルの目標株価を再度発表しました。
同氏が注目しているのもやはり前回の業績発表で事業の57%を占めていることが明らかになったデータセンター事業で、「このような状況下においては、我々は、より高い(評価)倍率を支持することはできない。中国へのAIチップの出荷に対する米国の新たな規制が、売り上げにどのような影響を与えた可能性があるか、我々は見通しを欠いている。」と事業が業績に与える影響を懸念しています。
8月下旬、エヌビディアは、米国政府による高度な人工知能データセンター用チップの新たな輸出規制により、中国への潜在的な売上高4億ドルが影響を受ける可能性があると述べました。 Bryson氏は、年末にかけてクラウドコンピューティングの成長が鈍化し、来年の企業予算が逼迫する可能性があると予測しています。
同様に、サスケハナのアナリスト、クリストファー・ローランド氏も14日、インテルの最近の業績が予想を下回ったことを挙げ、データセンターへの支出環境が厳しくなっていると指摘しました。同氏はエヌビディア株をポジティブに評価し、目標株価を180ドルとしています。
このように14日はデータセンター事業への懸念が表明されたましたが、「エヌビディア決算プレビュー 2023年の主要データセンター事業の成長に注目」でお伝えしたように、より明るい見方をするアナリストもおり、決算発表を前にして意見が分かれています。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA