エヌビディア決算プレビュー 2023年の主要データセンター事業の成長に注目 

パイパー・サンドラーのアナリスト、ハーシュ・V・クマール氏は11月16日に発表されるエヌビディア(NVDA)の10月期決算について、投資家に2023年の主要データセンター事業の成長に着目してほしいと考えています。

調査会社ファクトセットの調べでは、アナリストのコンセンサス予想は58億ドルの売上から1株当たり71セントの利益が出ると予想されています。約30年の歴史を持つ同社にとって今や最も重要な事業となったデータセンター部門の10月期の売上は、前四半期から1桁台の割合で減少すると予想されています。中国での半導体需要の減速は、同社にとってリスクとなっています。

それでも、クマール氏は、11月11日に、エヌビディア株について「オーバーウェイト」の格付けと200ドルの目標株価を再度提示しました。これは、現在の価格からおよそ25%の上昇を意味します。

同氏は、データセンター部門は第3四半期に予想を達成し、エヌビディアは第4四半期に同部門の連続成長率を1桁台半ばから後半と予測すると見ています。これはアナリストが予想する3%の成長率を上回り、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が予測する1桁台前半の成長率よりも高い数字です。

クマールはメモの中で、「我々は、NVDAが長期的に市場よりも、また同業他社よりも良い結果を出す可能性があると信じている」と述べています。

同氏が指摘するプラス要因には、米政府による中国への半導体技術輸出禁止に対応するため、エヌビディアが発売した新しいグラフィック処理チップ「A800」があります。さらに、メタ・プラットフォームズ(META)が第3四半期決算を発表した際、データセンター、サーバー、ネットワークインフラへの支出を増やす表明したことが、エヌビディアにとっては良いニュースになると指摘しています。

経済が減速すれば、エヌビディアも影響を受けると同氏は考えており、2021年と2022年にそれぞれ53%と61%の売上高の成長を達成しましたが、2024年度の売上高は20%台で成長すると予想しています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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