11月3日に第3四半期決算を発表したペイパル・ホールディングス(PYPL)。好業績が発表された決算でしたが、投資家は同社の2022年の売上ガイダンスが100ベーシスポイントとわずかに下方修正されたことに懸念を抱いているようで4日のマーケットで株価は下落しています。
決算発表を受けてモルガン・スタンレーのアナリスト、ジェームズ・フォーセット氏はペイパルはコントロールできる状況下でうまく実行している」と4日付のメモに書いています。同氏は「オーバーウエイト」の格付けを維持し、目標株価を1ドル上げて136ドルとしました。
同氏は、ペイパルのビジネスにおいて、同社のチェックアウトボタンの採用が業界全体のeコマースの伸びを推定200ベーシスポイント上回っており、これは同社が市場シェアを伸ばすために良い仕事をしていることを示唆しているポジティブな傾向だと述べています。
また、今回の決算でアップルとの提携が発表されましたが、ペイパルにとって直ちに経済的なメリットがないとしても、ユーザーとのタッチポイントを増やすことになると評価しています。
モフェットネイサンソンのシニアマネージングディレクター、リサ・エリス氏は、ペイパルの「アウトパフォーム」の格付けを維持しましたが、目標株価は120ドルから115ドルに引き下げました。
「ペイパルは人事問題(新しいCFOや最高製品責任者など)を解決し始めており、22年下期と2023年に自然な追い風を受けると考えられる」とエリス氏は書いていますが、同社が投資家の信頼を回復している最中であるため、「忍耐が必要」であるとしています。
決算発表後に大きく下落した株価ですが、その後盛り返し11月4日の終値は1.79%安の75.18ドルとなっています。
*過去記事はこちら ペイパル PYPL