アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は現在、パソコン需要の縮小に直面していますが、投資家は業界全体の課題を超えて、同社の提供する製品の強さを長期的に見るべきだと、コーウェンのアナリストが主張しています。
AMDが11月1日に発表した第3四半期決算を受けてコーウェンのアナリスト、マシュー・ラムゼー氏は、「アウトパフォーム」の格付けと100ドルの目標株価を再度提示しました。
「同社の製品ロードマップ、特にデータセンターは、2023年に向けてかつてないほど強力なものとなっている。我々は、同社の長期的なシェアアップの勢いと製品群に引き続き自信を持っている」と同氏は述べています。
ラムゼー氏は、AMDのビジネス上の問題は主に消費者と企業のPCビジネスにあるとし、その一方でデータセンター向け半導体の売上が9月期にも前年比45%増となったことを指摘しました。また、AMDのクラウドコンピューティングベンダー向けサーバーチップの売上が同期間に2倍以上になったことも紹介しています。
「(AMDの)2023年のクラウド・シェア向上は、ウォール街では過小評価されていると考えている」と同氏は書いています。
AMDの経営陣は、1日の決算説明のための電話会議で、同社は高性能コンピューティング市場でまだ長期的な成長機会があると述べています。リサ・スーCEOは、AMDが来年、データセンター用半導体事業で供給上の制約を受けるとは考えていないと述べています。
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