ウーバー 利用者数が堅調で第4四半期の見通しも明るいことから急騰

ライドシェア企業であるウーバー・テクノロジーズ(UBER)の株価は利用者数が堅調に推移し、第4四半期の見通しも明るいと発表したことで11月1日の市場で急騰しています。

1日の市場が開く前に発表された同社の第3四半期決算の売上高は72%増の83億ドルで、アナリストが予想していた81億ドルを上回りました。しかし、1株当たりの純損失は61セントとなり、予想の18セントよりも大幅に悪化しました。調整後EBITDAは5億1600万ドルでコンセンサス予想の4億5600万ドルを上回りました。予約総額は291億2000万ドルで、ドル高のため、コンセンサス予想の295億5000万ドルをわずかに下回りました。

第4四半期について、ウーバーは調整後EBITDAを6億ドル〜6億3000万ドルの範囲になると予想しています。ファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想は5億6770万ドルでした。

CEOのDara Khosrowshahi氏は決算説明のための電話会議で、「状況が好転するにつれ、(予約の傾向が)全く減速する兆しを見せていない」と述べています。同社は、低所得の顧客の間でさえ、乗車率がが増加し続けており、インフレの上昇と個人消費を圧迫する潜在的な不況についての懸念を和らげているとしています。

また、同社のドライバーの数がパンデミック前の水準に戻ったとのことで、これは同社が人手不足を脱し、需要を満たしつつあることを示すものです。ドライバーの平均労働時間は、第3四半期に前年同期比で16%増加しています。

ウーバーが直面しているホットな問題は、同社やリフト(LYFT)、ドアダッシュ(DASH )などの企業に、ドライバーや配達員を契約社員ではなく、従業員に分類するよう強制しかねない労働局の提案です。ウーバーの株価は、この提案が公表された10月11日に10%下落しましたが、これは投資家がこのシフトによって人件費がさらに増加すると見ているためです。

Khosrowshahi氏は決算説明会で、同社は州政府との対話を継続すると述べ、前途は多難であることを認めています。ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブズ氏は、この規則案を「ウーバーにかかる黒雲」と呼んています。

ウーバーの株価は11月1日の昼過ぎの段階で11.37%高の29.59ドルで取引されています。

*過去記事「ウーバー キャッシュフローの黒字化で急騰

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