来週、10月25日に第1四半期決算を発表する予定のマイクロソフト(MSFT)ですが、発表内容は厳しいものになると予想されています。
シティ・リサーチのアナリスト、タイラー・ラドケ氏は10月18日、マイクロソフトが厳しいマクロ環境を理由に、弱い数字を発表する可能性があると注意を促しました。「為替とPCの動向はマイクロソフトのFQ1業績に影響を与える可能性が高く、報告された業績がコンセンサスを下回る可能性がある」と同氏は書いています。
2022年、PCの販売見通しは悪化しています。調査会社のIDCによりますと、世界のパソコン出荷台数は、3月期に前年同期比5%減となった後、6月期には前年同期比15%減となりました。10月初め、IDCは9月期のパソコン出荷台数も15%減少したと発表しています。
しかし、ラドケ氏は投資家に対し、マイクロソフトの強い成長力を長期的にとらえ、足元の状況にとらわれないように呼びかけています。
同氏は、マイクロソフトの「クラウド関連の収益源は、営業利益率の拡大とともに2桁台の成長を続けることができる」という見方を示しています。
ラドケ氏はマイクロソフト株の格付けは「買い」のまま据え置きましたが、その一方で目標株価は300ドルから282ドルに引き下げています。
マイクロソフトの株価は今年これまで29%下落しており、これはハイテク企業が多いナスダック総合指数の31%の下落幅とほぼ同じとなっています。
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