個人消費の低迷でアマゾンとイーベイの目標株価を引下げ

BofAグローバルリサーチのアナリスト、ジャスティン・ポスト氏は10月3日、アマゾン(AMZN)とイーベイ(EBAY)の業績予想と目標株価を引き下げ、ドル高と個人消費の低迷が2023年のeコマース支出に大きな重石となる可能性が高いと警告しました。

ポスト氏は、第3四半期の売上高は為替調整後のベースで両社の経営陣が予測した範囲内に収まる可能性が高いとしながらも、個人消費の見通しが弱まる兆しが強まっていると警告しています。

同氏は警告を発した背景として、米連邦準備制度理事会(FRB)が予想以上に高い金利目標を設定したこと、フェデックス(FDX )が最近業績予想を撤回したこと、カーマックス(KMX) の売上が落ち込んだこと、住宅販売の軟化が見られることなどの事例をあげています。

ポスト氏は、アマゾンの「買い」、イーベイの「中立」の格付けを維持しましたが、両銘柄の目標株価をともに引き下げ、アマゾンは170ドルから157ドルに、イーベイも54ドルから44ドルに引き下げています。

アマゾンについては、第3四半期の予想は据え置いたものの、2023年の売上高予想を6090億ドルから5950億ドルに引き下げました。主に為替レートの影響により、海外売上高の見通しを8%引き下げ、米国小売売上高とAmazon Web Servicesの見通しをともに1%引き下げています。ウォール街のコンセンサス予想では、2023年の売上高は6010億ドルとなっています。

第4四半期については、売上高予想を28億ドル減らして1543億ドルとし、こちらもウォール街のコンセンサス予想である1560億ドルを下回る数字としています。

同氏は、イーベイの第3四半期について、23億ドルと予想しており、経営陣が予想していた22億9000万ドル〜23億7000万ドルの範囲の下限に向かって、若干引き下げました。2023年については、売上高予想と非GAAPベースの1株当たり利益予想をともに4%引き下げ、売上高は94億ドル、EPSは4.07ドルになると予想しています。ウォール街のコンセンサス予想は、売上高99億6000万ドル、1株当たり利益4.41ドルとされています。

*過去記事はこちら アマゾン AMZN

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