FAANGはCNBCの「マッド・マネー」の司会者ジム・クレイマー氏が2013年に作った言葉として知られており、ハイテク株の5大企業、フェイスブック、アマゾン(AMZN)、アップル(AAPL)、ネットフリックス(NFLX)、グーグルの頭文字をとって名付けられたました。
コンステレーション・リサーチの主席アナリスト兼創業者のレイ・ワン氏は9月5日、Yahoo Finance Liveに出演し、現在のハイテク市場を支配しているのは、FAANGではなくMATANAだと述べています。
同氏が言うMATANAとは、マイクロソフト(MSFT)、アップル、テスラ(TSLA)、アルファベット(GOOGL)、エヌビディア(NVDA)、アマゾンの6社のこと。
FANNGから旧フェイスブックのメタ(META)とネットフリックスを外し、新たにマイクロソフト、テスラ、エヌビディアを加えて構成されています。
外されたメタとネットフリックスについては今や再評価されるべきだとワン氏は述べています。特にメタについて同氏は「フェイスブックは、広告以外に何かしなければならない」と述べ、ARメガネなのかメタバースなのか、新しい突破口が必要なことを指摘しています。
新たに加えられたマイクロソフトについては、以前からFAANGと同等のポジションにあると見られておりFAAMNGなどと呼ぶ人もいました。レガシー企業として新興企業と区別されることもありますが、B to B と B to C の両方に対応している企業として評価されるべきだと同氏は述べています。
テスラとエヌビディアについては、 FAANGを追いかけるハイテク企業として以前から認識されていました。このところ株価が大きく下落しているエヌビディアが入っているのはちょっと意外ですが、「エヌビディアは我々が見ている半導体やデータセンター、ゲームよりももっと多くのことを行っている」とワン氏は述べ、AI、メタバース、コンピューティングの未来において、支配的なポジションを占めることが可能なパートナーシップのやり方を取っていると評価しています。
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