アマゾン・ドットコム（AMZN）がシグニファイ・ヘルス（SGFY）の買収に乗り出していることが報道されています。
シグニファイ・ヘルスは、ヘルスケア・テクノロジーを手掛ける企業である。高度な分析、技術、および全国規模のヘルスケア・プロバイダー・ネットワークを活用して、価値に基づく支払いプログラムを作成し、強化する。顧客には、健康保険、政府、雇用者、医療システム、および医師グループが含まれる。ホームおよびコミュニティサービス、ケアサービスのエピソードの各事業部門からなる。ホームおよびコミュニティサービス部門から最大の収益を生み出している。
出所：マネックス証券銘柄スカウター
ブルームバーグが8月21日に報じているところでは、複数の企業が買収に動いているそうで、アマゾンの他にユナイテッドヘルス・グループ（UNH）、CVSヘルス・コープ（CVS）、オプション・ケア・ヘルス（OPCH）といった会社が競っているとのことです。
ブルームバーグが関係者の話として報じているところでは、ユナイテッドヘルスが1株30ドルを超える最高値を提示しているそうで、アマゾンがその後に続いているとのことです。
シグニファイは、8月22日に取締役会を開催し、入札について議論するとのことですが、最終的な入札は9月6日に行われる予定だとブルームバーグは報じています。
今月初め、ウォールストリート・ジャーナルが、CVSヘルス・コープが在宅医療サービスの拡大を目指し、シグニファイの買収を模索していると報じて以来、シグニファイの株価は上昇し一時は報道前から20％以上値上がりしました。
現在の時価総額は62億弱となっていますが、ブルームバーグによれば80億ドル以上の価格で買収される可能性があると関係者は述べているそうです。非常に有利な条件が提示された場合、入札を待たずに買収先が決定される可能性もあるそうです。
アマゾンは7月にワン・メディカルを39億ドルで買収することを発表したばかりであり、ヘルスケア事業への参入に積極的に取り組んでいることが今回の報道からもわかります。
＊過去記事「アマゾン ワン・メディカル買収で不況に強い事業構造に」