来週8月24日に第2四半期決算の発表を予定しているエヌビディア(NVDA)について再びガイダンスを引き下げる必要があるかもしれないとアナリストが述べています。
BofAグローバル・リサーチのアナリスト、Vivek Arya氏は8月17日、同社の第3四半期会計期間に関するウォール街のコンセンサスは、アナリストによる最近の引き下げの後でも、高すぎる可能性があると指摘しました。
エヌビディアが大きく下落したのは2018年と2019年が最後ですが、Arya氏はその時のことを参考に、同社の第3四半期の売上高が現在の売上高74億ドルというアナリストのコンセンサス予想に対して、60億ドルから65億ドルの範囲まで落ちる可能性があると予想しています。
8月8日、エヌビディアは第2四半期の暫定決算を発表し、ゲーム分野の売上が予想を下回ったことと、厳しいマクロ環境を理由に、7月期の売上が67億ドルと、事前のガイダンス81億ドルを大幅に下回る見込みであると発表しています。「エヌビディア 第2四半期の売上高と粗利益率の大幅下方修正で8%下落」
経営陣はニュースリリースで、8月24日に報告するまで第3四半期の数字についてコメントしないと述べていますが、第3四半期も「厳しい市場環境」が続くと予想しています。
ただ、Arya氏は、エヌビディアの業績予想が再びリセットされる見通しがあるとしても、明るい面もあると見ています。同氏は、目標株価220ドルとともに、「買い」のレーティングを維持するとしています。
その理由として、今回のような消費者主導の需要の低迷は、急激で下落幅も大きいものの、その分一時的で、「新製品への道を開く」ことになる良い点もある旨を同氏は指摘しています。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA