アップスタート アナリストが「アンダーパフォーム」評価を再度発表

アップスタート・ホールディングス(UPST)の今後の見込みについて弱気派で知られるウェドブッシュのアナリスト、David Chiaverini氏が6月28日、アップスタートを「アンダーパフォーム」と評価する格付けを再度発表しました。

5月にも同様の発表をした同氏ですが「アップスタート アナリストの目標株価引下げで大幅下落」、クロール債券格付け会社(KBRA)が分析・格付けしているアップスタートの証券化信託の延滞・損失傾向が、6月に入っても悪化を続けていることを指摘しています。

KBRAの基本ケース予測よりも信用の質が悪化していることを示すデータであり、このことは事業に対してより大きな影響を与える可能性があると同氏は述べています。

アップスタートは銀行ではないため、ローンの購入は外部資金と投資家に大きく依存しています。しかし、信用の質が悪化すれば、投資家は自社のバランスシートで引き受けるローンや資産担保証券(ABS)に投資する場合、より高いリターンを要求する可能性があります。また、アップスタートが組成したローンに対する需要も一般的に減少する可能性があります。

投資家がリスクに見合った高いリターンを求めるのであれば、アップスタートはプラットフォームのローン価格を引き上げなければならず、プラットフォームでの組成量が減少することになります。アップスタートは、プラットフォームで組成されたすべてのローンに対して手数料を徴収しているため、同社の売上はこれによってさらに低下する可能性があります。

市場においては、経済がまもなく不況に陥る可能性があり、それが貸し倒れの増加につながる可能性があることや、今後金利が上昇し続けることで投資家がオリジネーション資金を調達するために高いリターンを要求するようになり、オリジネーション量全体を圧迫する可能性があることなどを理由にアップスタートの今後を懸念する声があがっています。

*過去記事はこちら アップスタート UPST

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