ウォーレン・バフェットが唱える弱気相場での投資4ヶ条

ウォーレン・バフェット氏は、弱気相場で投資のキャリアをスタートさせました。1940年代初頭、11歳のときに初めて株を購入。当時、S&P500種指数は35%下落し、1942年に底を打ちました。それ以来、同氏は今回を含め、さらに12回の弱気相場を乗り越えてきています。

13回の弱気相場に巡り合ってきたにもかかわらず、同氏は経営するバークシャー・ハサウェイ社の株主のために、何十億もの価値を創造することに成功してきたのです。弱気相場での投資の知恵を伝える資格がある投資家がいるとすれば、バフェット氏以上の存在はないと言っても過言ではないでしょう。

そんな同氏が唱える有名な弱気相場での投資ルールを4つご紹介します。

質の高い商品をセールで購入する

Whether we’re talking about socks or stocks, I like buying quality merchandise when it is marked down(靴下であれ、株であれ、質の高い商品を値下げされたときに買うのが好きだ)

バフェット氏は、あらゆる経済情勢を通じて株主価値を創造する能力が証明されている企業、つまり高品質な企業に投資しています。弱気相場は、こうした優良銘柄を安く買うチャンスだと、同氏は考えています。

例えば、今年初めにハイテク株が売られたとき、バフェット氏はお気に入りのテクノロジー企業であるアップル(AAPL)を買い増ししました。アップルはすでにバークシャー・ハサウェイのポートフォリオの40%以上を占めていましたが、バフェット氏はさらに378万株を買い増ししたのです。

要は、長期的な展望を持つ大好きな銘柄を見極めることです。予算が許せば、価格が低いうちに投資活動を活発化させ、株数を増やす、そんなバフェット氏の戦略を真似することが肝要です。

永久に保有する

Our favorite holding period is forever(私たちが好きな保有期間は永遠だ)

永遠に持ち続けたい銘柄を買えば、弱気相場のストレスはずっと軽減されます。長期保有が前提なので、市場が横ばいになっても何もする必要がありません。ポートフォリオを入れ替える必要も、株価がいつ底を打つかを推測する必要もなく、するべき事は、ただ待つことです。

冷静でいること

The most important quality for an investor is temperament, not intellect(投資家にとって最も重要な資質は、知性ではなく、気質である)

状況が変われば、「永久保有」計画を見直すことは普通であり、有益なことです。たとえ、「これは」と思った銘柄でも手放すべきときもあります。

その際、状況が永久に変化したのか、一時的に変化したのかを区別しなければなりません。冷静かつ合理的に状況を分析することができれば、その判断は容易になります。感情に流されると、計画の破棄や損切りなど、長期的なリターンを損なうような劇的な行動を取るように迫る誘惑に負けてしまう可能性があります。

距離を置く

Don’t watch the market too closely(マーケットをあまり注意深く見ないこと)

バフェット氏は、厳しい市場下にある投資家へのアドバイスを求められたとき、このように答えました。

「永久保有」している銘柄が一時的な弱気相場に耐えられると確信しているとするならば、株価の下落に反応することはありません。そんな場合、株価の変動にいちいち反応するメリットは何もないのです。

市場が狂っているときは経済情報から少し距離を置くこと。冷静になることは、自分の投資計画を遂行するための生存戦略です。

以上がバフェット氏の4つの投資ルールです。弱気相場が始まると、バフェット氏はほとんど買いかホールドしか行っていません。同氏の資産は約 950 億ドルであり、誰よりも多くの弱気相場を乗り越えて投資を成功させています。同氏の戦術は、投資家がこの弱気市場から抜け出し、これまで以上に強く、裕福になるのを助けることができる良い手本となっています。

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