ネットフリックスが広告販売を検討していることでロクが急騰

ネットフリックス(NFLX)が広告販売を計画していることによって、ロク(ROKU)が利益を得られるとの見方をアナリストが明らかにしたため、6月21日の市場でロクの株価が急騰しました。

ロクの株価は、パンデミックに起因する需要が減ったことで、過去12カ月で77%下落していましたが、ニーダム・アナリストのローラ・マーティン氏は、「買い」の格付けと205ドルの目標株価を維持することを21日、発表しました。この株価は現在の水準から2.3倍の上昇の余地があることを意味します。

マーティン氏は、ネットフリックスが広告付きでより安価なサブスクリプションを提供する計画を持っていることから、買収することがなかったとしても、同社との関係からロクが利益を得られると考えています。今月初め、Insiderがロクの従業員からネットフリックスが買収を望んでいるのではないかという憶測を報じ、ロクの株価が急上昇したことがありました。「ネットフリックスによる買収報道でロクが急騰

マーティン氏によれば、広告収入は最大リーチ数に依存しているとのこと。ロクは世界で6100万台のデバイスを展開しており、そのほとんどは一家庭につき2、3人にリーチしているそうです。同氏は、ネットフリックスがロクのプラットフォームで広告オプションを表示させたい場合、ロクと広告収入を共有する協定を結ぶことができると考えています。

また、ネットフリックスの広告路線への変更には、消費者の認識キャンペーンも必要であるとマーティン氏は書いています。ロクのホームページに広告を掲載することは、視聴者全員がストリーミングの消費者であることから、自然な流れであると同氏は主張しています。

ネットフリックスはそのコンテンツによって新規加入者を獲得していますが、ウォルト・ディズニー(DIS) は定期的にロクのホームページを購入し、新しい番組や映画の認知度を高めていると、同氏は指摘しています。

「NFLXは、新しいコンテンツがNFLXに登場し、なぜ彼らはそれを見なければならないかをストリーミング顧客が最も多く集まる場所で伝えるために、より多くのロクの広告ユニットを購入しなければならない」と、マーティン氏は書いています。

同氏は、ロクが広告収入の分配をめぐってネットフリックスに対して交渉力を持つ強い立場にあると信じており、そのことが、ネットフリックスによるロクの買収につながる可能性があることに言及しています。

ロクの株価は21日昼のマーケットで前営業日比6.92%増の88.12ドルで取引されています(米国東部時間12:56PM)。

*過去記事はこちら ネットフリックス NFLX
ロク ROKU

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