アイデンティティ管理ソフトウェアのプロバイダであるオクタ(OKTA)が4月30日に終了した会計年度第1四半期の決算を発表しました。
第1四半期の売上高は4億1500万ドルで、前年同期比65%増となり、同社のガイダンス範囲である3億8800万ドル〜3億9000万ドル、ウォール街のコンセンサス予想である3億8900万ドルも上回りました。昨年買収した顧客ID管理会社Auth0を含めると、この四半期の有機的成長率は39%となります。
非GAAP基準では1株当たり27セントの損失を出しましたが、1株当たり34~35セントの損失という会社予想に比べ損失が少なくなりました。一般に認められた会計基準では、2億4300万ドル(1株当たり1.56ドル)の損失となります。同社によると、四半期末時点の残存履行義務額は27億1000万ドルで、前年同期比43%増となりました。
第2四半期の売上高は、36%増の4億2800万ドル〜4億3000万ドルと予想され、アナリストのコンセンサス予想の4億2200万ドルを上回っています。非GAAPベースの1株当たり損失は31~32セントの見込みですが、アナリストは33セントの損失を予想していました。
2023年1月期の見通しについては、売上高が39%から40%増の18億500万ドルから18億1500万ドル、非GAAPベースの1株当たり損失は1.11ドル〜1.14ドルになると上方修正しました。同社はこれまで、売上高を17億8000万ドル〜17億9000万ドル、1株当たり損失を1.24ドル〜1.27ドルと予想していました。
オクタのトッド・マッキノンCEOはインタビューで、3月に大きく報道された同社のシステムに対するセキュリティ侵害が、この四半期に同社のビジネスに重大な影響を与えることはなかったと述べています。また、現在進行中のマクロ経済的な逆風による事業への影響も見られないとも述べています。
また同氏は、オクタは「一世代に一度のクラウドコンピューティングへのシフトが止まらない」ことから、引き続き利益を得ているとも語っています。同社が今後3年間、少なくとも35%の年間成長を遂げ、2026年1月期には売上高40億ドルに達するだろうと同氏は述べました。
オクタの株価は6月2日の通常セッションで11%上昇した後、アフターマーケットで急騰、15.65%増の108.34ドルで取引されています(米国東部時間6:24PM)。
*過去記事はこちら オクタ OKTA