ブロードコム(AVGO)が買収を検討しているとの報道を受け、クラウドコンピューティングプロバイダーであるVMウェア (VMW )の株価が5月23日、急騰しています。
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、半導体メーカーの ブロードコムは、市場価値約 2220億ドルで、5月20日の市場終了時点で約 400 億ドルの価値を持つ VMウェア の買収を交渉しているとのことです。現金と株式の提供価格については言及されておらず、取引が成立しない可能性もあるそうです。
VMウェアの株価は、23日の取引開始時に約 21%上昇し、ブロードコム は約 4.5%下落しました。市場全体と同じく、VMウェアは今年に入ってから 17.4%下落し、ブロードコム は 18% 以上下落しています。
今回の取引は、S&P 500 が弱気相場寸前まで下落している現在の状況でもディールメーキングが死んでいないことを示すものです。ブロードコムは、2019年にシマンテックの企業向けセキュリティ部門を110億ドルで買収した後、買収先を探していました。買収はブロードコムの成長戦略において大きな役割を果たしてきたと、最高経営責任者のホック・タン氏は当時述べています。
VMウェア のソフトウェアにより、企業はアマゾン・ドット・コム(AMZN)が提供するようなパブリッククラウドサービスを自社のネットワークと混在させることができるようになります。クラウドサービスの需要は、企業がリモートワークにシフトしたため、パンデミック時に増加しました。
VMウェアは5月25日に決算を発表する予定です。また、ブロードコムの決算は来週に予定されています。
*過去記事「4月に買いたい高利回りハイテク株3つ」