いよいよFAANMGの決算発表 最後の防波堤はアップル?

FAANMGと呼ばれる、メタ・プラットフォームズ (FB)、アップル (AAPL)、アマゾン (AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット (GOOGL)の6つのメガテック株の四半期決算が発表が行われ、決算発表シーズンも佳境を迎えようとしています。

Bespoke Investment Groupのデータによると、2014年以降のすべての年において、この6銘柄はS&P500のリターンに、その構成比以上の貢献をしてきました。

それが2022年になると一変し、4月21日の終値までのS&P500の7.8%下落のうち、この6社が3.9%と、約半分を占めるようになってしまいました。何年もの間、市場を支えてきたメガテック株が、2022年には指数の足を引っ張ることになっています。

この6銘柄のうち5銘柄は、今週の決算発表で、市場が悲観的になりすぎていたことを証明する機会を得ることになります(そうなってほしいものですが)。アルファベットはマイクロソフトと同様、4月26日の引け後に、メタは27日の午後に、そしてアップルとアマゾンは28日の引け後に発表の予定です。

一足早く4月19日に発表したネットフリックスは会員数が減少に転じたことで市場の信頼を失い、株価はこの一週間で37%も下落してしまいました。メタについても、多くを期待できないという声がもっぱらのようです。

「マイクロソフト、アマゾン、アルファベットから素晴らしいことを期待してはいけない。この3社は40週移動平均線の下で取引されており、今後さらに下降することを示唆している」と、22Vリサーチのテクニカル戦略責任者ジョン・ロケ氏は書いています。

ロケ氏は、アルファベットとアマゾンは2000ドルまで、マイクロソフトは225ドルまで下落する可能性があると見ています。

そうなると、市場の期待はハイテク企業の最大手であるアップルに集まることになります。ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのテクニカル戦略責任者マーク・ニュートン氏も、アップルの相対的な強さと、それが株式市場やインベスコQQQ上場投信(QQQ)に与える影響に言及しています。

ファンダメンタルズ・アナリストも、アップルに対して概ね強気です。同社は、売上高が896億ドルから5%増の941億ドル、1株当たり利益は1.43ドルと、1年前の1.40ドルから2.1%増になると予想されています。多くのアナリストは、サプライチェーンの問題や中国での操業停止など、数々の逆風にもかかわらず、この数字を上回ることができると考えています。

ドイツ銀行のアナリスト、シドニー・ホー氏は、「AAPL株は、この不安定な市場において、良い隠れ家だと考えている」と書いています。

ほんとにそうであってほしいものです。アップルが崩れれば、市場の下落はさらにひどくなるばかりだと予想されます。

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