長期保有で大きなリターンが期待できるメドテック株2つ

長期間保有することで投資家に大きなリターンをもたらしてくれる可能性のある医療技術関連株をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

ショックウェーブ・メディカル(SWAV)

ショックウェーブ・メディカルは、石灰化した心血管疾患の治療方法に革新をもたらすことを目指し、製品の開発・商業化に取り組む医療機器企業です。

具体的には、詰まった動脈のステント留めを容易にすることを同社は目指しています。音波の圧力、つまり衝撃波を使うことで、同社の装置は足、心臓弁、冠状動脈など、体内のさまざまな場所にあるカルシウム沈着を割ります。これにより、従来は困難であった血管内へのステント留めが可能になります。

安全面については、治療が困難な患者を対象に、術後30日経過しても92.2%の患者に重大な事象が発生していないなど、今のところ、大きな問題はありません。

TAM(獲得可能な最大市場規模)は大きく、85億ドルのTAMがあると同社は推定します。

2021年度の売上高は前年度比250%増の2億3,710万ドルと大きく伸びました。その多くは、同社が販売する冠動脈インターベンション製品「C2」と関連する1回使い切りのアクセサリーが、2021年2月に米国市場に初参入したことに起因しています。

第4四半期の売上の83%がリピーターからのものであり、この製品はヒットしているようです。ショックウェーブは今後も成長を続け、2022年度の売上成長率は71%から79%、額にして4億500万ドルから4億2,500万ドルになると予想されています。

同社は財務面でも有利な立場にあるようです。生産プロセスの改善と、増産による固定費の吸収率の向上により、粗利益率を2020年の69%から2021年には83%に高めています。2020年の6,570万ドルの損失に対し、直近の会計年度では910万ドルの純損失にとどまり、今後数年のうちに黒字化する可能性が高いと見られます。それも、2021年に研究開発スタッフを40人から100人に倍以上に増やした上でです。

予測可能な将来における収益性、素晴らしいマージン、そしてその大きな市場での力強い成長により、ショックウェーブは今後10年間、投資家に大きなリターンをもたらす可能性がある銘柄です。

アウトセット・メディカル(OM)

アウトセット・メディカルは、医療技術を手掛ける企業であり、透析のコストと複雑さを軽減する装置であるTabloを開発しました。Tabloは、病院での腎代替療法、透析クリニックでの慢性疾患治療、および在宅透析を提供しています。

Tabloの透析技術により、病院内および自宅での透析のコストと複雑さを軽減しています。この革新的なヘルスケア企業は、それぞれ、25億ドルと89億ドルの規模を持つ市場に真っ向から挑んでいます。

米国の透析市場は、2030年までに30%成長すると予想されています。慢性腎不全の患者はメディケア人口の1%に過ぎませんが、メディケア予算の7%が透析に費やされています。

米国政府もTabloに注目しており、メディケア・メディケイド・サービスセンターは、Tabloは現行の在宅透析方式と比較して臨床的に大幅な改善が見られる装置であると判断しました。

それに伴い、患者を在宅治療に移行させるためのさまざまなインセンティブが生まれました。これらは同社にとって大きな追い風であり、すでにその成果を得始めています。同社の売上高は2021年度に106%増の1億260万ドルに跳ね上がりました。2022年には38%から46%の売上増を見込んでいます。

同社の受注残は1年で2倍以上に増え、昨年末には1,251台となりました。8大医療システムのうち7つ、100大地域システムのうち3分の1がTabloシステムを使用しており、同社はインストールベースの拡大を目指しています。

まだ初期の段階ですが、関係者全員がTabloを気に入っているようです。腎臓専門医の98%がTabloの利点から在宅透析を勧める可能性が高いと回答し、患者の77%がこのシステムのおかげで在宅治療を試す可能性が高いと回答しています。

さらに、現在の病院システムの代替品と比較して、Tabloシステムの使用は55%のコスト削減を実現します。これらのことを総合すると、今後数年間、この時価総額22億ドルのヘルスケア企業はその株主に大きなリターンをもたらしてくれる可能性が高いことは容易に想像できます。

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