エヌビディア 1兆ドルのTAMで株価暴騰

エヌビディア(NVDA)の株価が3月24日、暴騰しています。この記事を書いている時点で前日比9%増の279.42ドルで取引されています(米国東部時間2:54PM)。

この日特段のニュースがあったからではなく、昨日お伝えたしたこの情報「エヌビディア 獲得可能な最大市場規模は1兆ドル」がアナリストに評価され、市場に浸透したことが買いを呼んでいるようです。

今週始まったエヌビディアのGraphics Technology Conference 2022(GTC 2022)では、多くの発表が行われました。人工知能の提供強化、高度なロボット工学のためのスーパーコンピュータの製造、仮想現実オムニバースの拡張などは、それ自体は印象的な発表だったものの、それらは大方の予想通りであり、すでに株価に「織り込み済み」であったため、市場は反応しませんでした。

それが、GTCが終わろうとしているときに突然、株価が上昇に転じたのは、ジェンスン・フアンCEOが、エヌビディアは100兆ドルの売上を持つ産業をターゲットにしているとし、その1%である1兆ドルが同社のTAM(獲得可能な最大市場規模)であると考えていることを明らかにしたからのようです。

このニュースについて、エバーコア ISI のアナリストは、1兆ドルを「非常に大きな数字」と指摘し、投資銀行バーンスタインの別のアナリストは、今後の「幅広い戦略の明確なイメージ」を提供したことに謝辞を述べ、グローバルな「オムニバース/メタバース」に向けて、この道を進むことで何が可能になるのか、ようやく市場が「察知し始めた」とも述べています。

この2人のアナリストのどちらも、この情報に基づいてエヌビディアの目標株価の引き上げしたわけではありませんが、エヌビディアが(昨年の)270億ドルの売上から(将来のある時点で)1兆ドルの売上に向けて成長する道筋が明確になればなるほど市場はそれに反応し、株価はより速く上昇すると予想されます。

レイモンド・ジェームズのアナリストであるChris Caso氏は、今回示されたTAMがゲームのそれよりも3倍大きいと見ていることを強調。これは「現在ゲームが売上の45%を占めていることから、注目に値する」と書いています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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