AMD 長年の懐疑派の格上げで上昇

  • 2022年2月23日
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ウクライナ情勢の先行き不透明感を嫌気して米国市場全体が大きく下落する中、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の株価が逆行高となっています。2月22日朝の取引では一時4%増の119ドルをつける場面もありました。

これは、バーンスタインのアナリストであるステイシー・ラスゴン氏が約10年ぶりに強気の姿勢を見せたことによるものです。

同氏は22日付けのリサーチノートで、AMDのレーティングを「マーケットパフォーマンス」から「アウトパフォーム」に引き上げました。目標価格は150ドルを維持しており、これは最近の水準から27%の上昇が見込めることを意味しています。

ラズゴン氏は、半導体アナリストとしてのキャリアの初期にAMDに対して強気の見方をして失敗したことを引き合いに出し、「AMDの株式にアウトパフォームのレーティングを付けてから約10年が経過したが、これはほとんど感情的なものだ」と書いています。

そして、AMDが2ドル以下の株から今日100ドル以上になるのを見て、予想を外してしまい、非常に悔しい思いをした旨を語っています。

「しかし、時はすべての傷を癒すものであり、(率直に言って何年も前から明らかになっているように)これは10年前のAMDではない」とラズゴン氏は異例の率直さで自身のミスを認め、自分がそうであったように、これまで長い間手をこまねいていた投資家にとって、株式はますます魅力的になっていると考えている旨を語っています。

AMDの株価は、今年初めの第4四半期の報告が好調だったにもかかわらず、2022年に入って18%下落しました。しかし、過去12ヶ月間では38%上昇しています。

今月、同社は2020年10月に発表した、同業の半導体企業であるザイリンクスの全株取得を終了しました。ザイリンクスの保有者が買収で得た株式を売却するのではないかという懸念が、ここ数年で最悪となった2月11日の下落の原因となったようです。

*過去記事はこちら「AMD

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