2月10日に四半期決算を発表したアファーム・ホールディングス(AFRM)の株価が11日の市場で前日に続き暴落しています。*「アファーム 予想を下回る決算で20%を超える暴落」
独立系投資調査会社New ConstructsのCEOであるデビッド・トレーナー氏は、「アファームは市場シェアを失い、競争上の優位性を欠き、不採算で、激しい競争に直面しているため」、同社が予想を下方修正したことに驚きはないと述べています。
「投資家へのアドバイスとしては、アファームには短期的な成長のカタリストがないので、アファーム株を売ることだ」と同氏は述べています。同氏は、アファームの株はわずか10ドルの価値しかないと考えているとのことです。アファーム株は年初来で50%下落しています。
トレーナー氏はまた、「アファームの最大のマーチャントパートナーの1つであるペロトン・インタラクティブ(PTON)の最近の売上減速が、アファームのただでさえ苦しいビジネスにさらなるプレッシャーを与えている」と指摘しています。
ジェフリーズのアナリストは、「売上増加がますます困難になり、利益率の圧迫がより深刻になっている」と述べ、格付けを「ホールド」から「アンダーパフォーム」に格下げしました。
同アナリストは、「株価のパフォーマンスは前年同期比でマイナス40%にとどまっているが、ポジティブなカタリストが存在しない」と述べています。アナリストの目標株価は45ドルとなっています。
この決算報告に先立ち、今週初め、モルガン・スタンレーのアナリストは、アマゾン(AMZN)やショッピファイ(SHOP)などの重要なパートナーシップによって、同社の業績に「意味のあるアップサイドの可能性」があると述べていました。
11月、アファームは、アマゾン・ドット・コムおよびアマゾン・モバイルアプリで50ドル以上の買い物をした場合、同社が融資の選択肢となるという、アマゾンとの関係の拡大を発表しました。
同社によると、アファームは、米国のアマゾンの顧客にとって、クレジットカード以外の第三者による唯一の「今すぐ買って、後で払う」BNPLの選択肢となるとのことです。
米国みずほ証券のアナリストは、アマゾンとの提携は「非常に力強いものであったが、AMZNのテイクレートの低さ(これは誰もが驚くべきことではないだろう)、保有ローンに占めるチャージオフの比率の高さ、Core AFRMのボリュームの見通しが十分に明確でないことなどから、投資家は失望したと思われる」と述べています。
しかし、同アナリストは、「買い」のレーティングと100ドルの目標株価を維持しました。
「株価はペナルティボックスに入っているが、AMZNとの提携やその他の場所での大きな成功は、クレジットの代替手段としてのAFRMのスタンスを再確認するものだと考えている」と述べています。
*過去記事はこちら アファーム AFRM