2月に購入すべきトップクラウド銘柄3つ

ある情報筋によると、世界のクラウドコンピューティング市場は、2026年には9,000億ドルを超えると推定されています。この見積もりが少々強引だとしても、この市場が広大で急成長していることは間違いありません。

クラウドコンピューティングビジネスは活況を呈しており、今後もその状態が続くはずです。そんなクラウド市場で投資家に長期的に報いてくれるトップ銘柄をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

アマゾン・ドット・コム(AMZN)

アマゾンといえば、その巨大なEコマースビジネスとアマゾン・プライムを思い浮かべる人が多いと思いますが、その成功の鍵を握るのはクラウド事業です。

多くの投資家は、アマゾンをクラウド事業を併設したEコマース事業と見るのではなく、実際にはその逆であると考え始めています。そして、最近の決算発表がこの点を物語っています。

Amazon Web Services(AWS)は同社のクラウドコンピューティング事業であり、このセグメントは2019年に350億ドルだった純売上高が2021年には620億ドルを超えるまでに成長しています。年複利成長率(CAGR)は33%を超えています。

また、このセグメントの成長は加速しています。2021年の売上高の前年比成長率は37%でした。さらに、このセグメントは高い収益性を誇っています。2021年のAWSの営業利益率は、30%を記録しています。

アマゾンの総売上高は、2021年には4,700億ドルとなり、22%の増加となりました。つまり、同社は依然として売上のほとんどをAWS以外のソースから得ています。しかし、AWSは他の事業に比べてはるかに収益性が高い事業です。実際、このセグメントは、売上高の13%しか占めていないにもかかわらず、2021年の営業利益の実に74%を占めています。

AWSは、今後何年にもわたってアマゾン株に強気でいられる大きな理由なのです。

*過去記事はこちら アマゾン AMZN

アルファベット(GOOG/GOOGL)

アマゾンと同様に、アルファベットもクラウドサービス業界の巨人です。同社は先日、2021年通期の業績を発表しましたが、その結果は軒並み目を見張るものでした。

総売上高は、2020年に比べて41%増の2580億ドルに達しました。2020年の業績は、COVID-19が広告費に悪影響を与えたことで落ち込んでいたため、この増加はより際立っています。

2019年と比較すると、売上高のCAGRは26%と依然として素晴らしい水準にあります。2021年の希薄化後の1株当たり利益も112.20ドルと同様に注目に値するものです。

Google Cloud部門は急速に成長しています。2021年のクラウドの総売上高は192億ドルに達し、2020年の131億ドル、2019年の89億ドルを上回りました。

AWSとは異なり、Google Cloudはまだ利益を出しておらず、2021年には31億ドルの営業損失を計上しています。

しかし、この損失は2020年から大幅に縮小しており、このセグメントが近いうちに黒字化することを示しているのかもしれません。それまでの間、アルファベットは収益性の高い広告事業を収益の原動力としています。

アルファベットの株価は、株価収益率(PER)が25を超えており、合理的に評価されています。これは2020年3月の暴落から株式市場が回復した後に取引されたPERよりも低い値です。

アルファベットは、7月に1対20の株式分割を行うことも発表しています。これは、株価が高いために新たに買ったり、買い増しするのが難しいと考えている投資家にとっては嬉しいニュースです。

急成長しているクラウド分野や、ハイテンションな広告事業など、長期投資家にとって魅力的な銘柄となっています。

デジタルオーシャン・ホールディングス(DOCN)

デジタルオーシャンは、より冒険的な投資家に、小規模で成長中のクラウド企業の株式を購入するチャンスを提供します。デジタルオーシャンは、グーグルやアマゾンにはないものを持っていると言っても過言ではありません。

アマゾンやグーグルが大企業向けであるのに対し、デジタルオーシャンは中小企業をターゲットにしています。

デジタルオーシャンは、シンプルさ、わかりやすい価格設定、優れた顧客サービスを武器に、他社との差別化を図っています。デジタルオーシャンは、2024年までに1,160億ドルのアドレス可能な市場をターゲット市場にすると予測しています。

同社は近年、急速な成長を遂げており、2018年に2億300万ドルだった年間売上高は、2021年度には4億2,700万ドルになると推定されています。

これは、28%以上のCAGRです。これに伴い、デジタルオーシャンは調整後の金利・税金・減価償却前利益(EBITDA)を報告しており、同期間に3,900万ドルから1億3,000万ドルになっています。

最も心強いのは、売上の伸びが加速しており、2021年には34%に達すると予想されていることです。

このところ、市場全般の成長株離れの流れの中で、デジタルオーシャンの株価は大きく下落しています。しかし、これは、長期投資家に魅力的なエントリーポイントを提供をしているのかもしれません。

現在、株価は過去52週の高値から55%以上も下落しています。デジタルオーシャンのような小さな成長株は、アマゾンやグーグルのようなメガキャップよりもリスクが高いため、投資家は自分のリスク許容度に応じて取引する必要があります。

*過去記事はこちら デジタルオーシャン DOCN

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