テラドック・ヘルス(TDOC)の株価が2月9日に急上昇、一時は9.2%もの上昇を記録しました。この記事を書いている現在(米国東部時間02:53PM )でも8.3%上がっています。
この上昇のきっかけとなったのは、テレヘルス業界全体に利益をもたらす可能性のある法案の導入でした。
ネバダ州のキャサリン・コルテス・マスト上院議員とインディアナ州のトッド・ヤング上院議員は今週、パンデミックの開始時に制定された遠隔医療プロバイダーに対するいくつかの特典を延長する法案を提出しました。
「Telehealth Extension and Evaluation Act」は、既存のメディケアの遠隔医療費払い戻し免除制度をさらに2年間延長するものです。
規制機関は、COVID-19が医療現場に与えた継続的な影響による課題を考慮して、患者が遠隔医療サービスを利用しやすいようにしています。
この法案は、メディケア・メディケイド・サービスセンター(Centers for Medicare & Medicaid Services)が、薬物乱用を含む広範囲の様々な遠隔医療サービスに対するメディケアの支払いを拡大することを許可するものです。
この法案は、330以上の医療機関がスポンサーとなって議会に提出した書簡に続くもので、既存の免除措置を延長するとともに、これらの政策を恒久的なものにするための道筋をつけることを議員に求めています。
テラドックの株価は、一部の投資家が同社をパンデミック特需銘柄と呼んだり、今後の遠隔医療導入の可能性を否定したりしたため、過去1年間で60%以上の値下がりをしました。
しかし、パンデミックの際、多くの患者がデジタル医療に触れたことは間違いありません。米国保健社会福祉省の報告書によると、患者の遠隔医療サービスが63倍に増加し、必要とされていた医療へのアクセスを提供したことが明らかになっています。
遠隔医療の可能性は、世界的なパンデミックだけではなく、むしろ医療へのアクセスにあると言えます。
多くの患者は、パンデミックによる閉鎖やその他の制限の中で、遠隔医療を利用していますが、その多くが今後もバーチャルドクターを利用する予定です。Harris Pollが実施した調査によると、65%の患者が今後もテレヘルステクノロジーサービスを利用することを計画しています。
バーチャル・ケアのグローバル・リーダーであるテラドックにとって、今回の法案の提出や患者の意向は新たな追い風になることが期待できます。
*過去記事はこちら テラドック TDOC