マイクロソフト ATVI の買収でメタバースの支配者に

マイクロソフト(MSFT)が657億ドルを投じてビデオゲーム大手のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)を買収することを発表したことで、今後メタバースにおいて支配的な立場を占めるようになるとの評価が出て来ています。
マイクロソフト アクティビジョン・ブリザードを約700億ドルで買収

マイクロソフトは、今回の買収を発表したニュースリリースの中で、「モバイル、PC、コンソール、クラウドにおけるマイクロソフトのゲーム事業の成長を加速させ、メタバースのためのビルディングブロックを提供する」と強調しています。

BernsteinのアナリストであるMark Moerdler氏は、先週、メタバースの発展によってどのソフトウェア企業が利益を得ることができるかを検討した調査報告書の中で、マイクロソフトが「大きな勝者となるために最も適した立場にある」と結論づけています。同氏が指摘するように、同社はゲームソフトウェアだけでなく、ハードウェアや、クラウドを含む主要な基盤インフラでも活躍することになると見られています。

マイクロソフトはすでに、「メタバースのプラットフォームを提供するために必要な主要機能のほとんどすべて」を備えていると、同氏は書いています。

その中には、同社のクラウドコンピューティングプラットフォームであるAzure、複合現実感アプリケーション用のハードウェアであり、すでに一部のメーカーが産業用アプリケーションに採用しているHoloLens、対人関係を管理するMicrosoft Graph、定額制ゲームのGame PassとゲームストリーミングのxCloud、体験を共有するMicrosoft Mesh、ビジネスコネクションのLinkedInなどが含まれています。

「マイクロソフトはクラウドへの道を歩んできた。彼らは何年も前から、データをよりよく活用して価値を獲得し、コラボレーションとワークエクスペリエンスを根本的に変えることを構想してきた」とMoerdler氏は書いています。

アクティビジョンのグローバルビジネスマーケティング・計測・洞察担当副社長であるJonathan Stringfield氏は、マーケティング業界のニュースサイト「The Drum」に掲載されたコラムの中で、最近のメタバースへの注目は、このコンセプトのルーツであるゲームを見落としていると論じています。

「ゲームにあまり関心のなかったマーケッターや技術者は、メタバースに関する最新のコンセプトやアイデアの多くが、その外観や雰囲気も含めて、以前からゲームのエコシステムの一部であったことに驚いた」とStringfield氏は書き

「2022年にメタバースを理解したり構築したりしたいと真剣に考えている人は、ゲームのエコシステムに現在存在する複数のメタバースから旅を始めるチャンスがある」と述べていました。

マイクロソフトは、このメッセージを受け取ったようです。

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