ハイテク株の調整局面で買うべき3つの銘柄

今年のハイテク株は、荒れたスタートを切っています。ハイテク株の多いナスダック総合指数は、ここまで5%の下落。このまま、10%の下落と言われている本格的な調整局面に入るのかもしれません。

ただ、これは普段は手が届きにくい優良株を保有する絶好のチャンスとも考えられます。広範な売りがほとんどの銘柄に影響を与え、たとえ優良企業であっても影響を受けるからです。

調整局面に入り連れ安となったら買うべき優良株をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。

アルファベット(GOOG/GOOGL)

アルファベットは検索エンジンだけの会社ではありません。その製品には、Android、Chrome、Google Maps、YouTube、Google Cloudも含まれています。言い換えれば、広告収入やユーザーの利用料を促進する非常に人気の高い製品です。

経営陣は会社を前進させ続けています。その代表的な製品である検索エンジンも改良を続けています。ユーザーは、シンプルな検索バーにクエリを入力する代わりに、複数のデバイスに話しかけて必要な情報を見つけることができるようになりました。

同社は、適切で信頼性の高い情報を確実に返すために、この機能を改善する方法を模索し続けています。アルファベットの検索ビジネスは成長を続けており、2021年1~9月期の売上高は46%増の1,057億ドルに達しています。また、YouTube広告やGoogleクラウドの提供もあり、それぞれ57%、48%の増収で202億ドル、137億ドルとなっています。

これらは、人工知能を優先する企業になるために経営陣が掲げたビジョンの一部です。アルファベットの業績を見れば、その計画がどれほどうまくいっているかがわかりますが、同社の業績は継続的に高い売上と利益を上げています。第3四半期の売上高は、為替の影響を除くと、39%増の653億ドルとなりました。また、営業利益は約2倍の210億ドルとなりました。

売上高の82%を広告が占めており、デジタル広告の見通しは引き続き良好です。グーグルは、検索に加え、GmailやGoogle Mapsなどのプロパティを含むサイト上で広告を掲載しています。これらには、有料のクリック数やインプレッション数が含まれます。そして、YouTubeには従来通りの広告収入があります。

株価収益率(PER)は27で、数か月前に30を超えていたときほど割高ではありません。また、S&P500のPER29と比べても、それほど大きな差はありません。アルファベットの強い成長見通しを考慮すると、今の時点でも株価は購入を考えても良い水準になっています。

マイクロソフト(MSFT)

マイクロソフトは、現在もトップレベルの企業です。生産性とビジネスプロセス(OfficeやLinkedInを含む)、インテリジェント・クラウド、そしてよりパーソナルなコンピューティング(Windows、デバイス、ゲームなど)の3つの事業は、引き続き好調です。

そして経営陣は、マイクロソフトの強力な市場ポジションを強化し続けています。これには、昨年、ニュアンス・コミュニケーションズを197億ドルで買収し、クラウド製品を強化したことが含まれます。特に、この買収により、マイクロソフトが2020年に提供を開始したばかりのヘルスケア業界への提供が強化されました。

ニュアンスの製品には、音声対応の人工知能が含まれており、ペーパーワークの削減に役立ちます。この製品は、すでにマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」を利用しており、同社の他のいくつかのクラウドサービスにも含まれています。

2021年9月30日に終了した会計年度第1四半期において、インテリジェント・クラウド事業の売上高は30.6%増の約170億ドルとなりました。全体では、外貨換算の影響を除いた売上高は20%増の453億ドルとなっています。この結果、営業利益は24%増の202億ドルとなり、営業利益率は1.9%ポイント拡大し、44.7%となりました。

マイクロソフトのPERは34で、2021年末の38以上から低下しています。同社のすべてのサービスや製品が大幅な成長を示している上に、新たな機会に恵まれていることから、相対的に「低い」PERで株を手に入れるチャンスがあれば、それを活かすべきだと思われます。

エヌビディア(NVDA)

エヌビディアはグラフィックカードを製造しており、この分野では圧倒的な企業の1つです。しかし、それだけではありません。人工知能、自律走行車、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)など今、注目の分野にも進出しています。

同社は、ゲーム愛好家が使用する高性能ノートPCの強い需要に応えるために、新しい30シリーズのグラフィックスカードを提供する一方で、低価格帯の製品もリリースする予定です。市場はより低価格の製品を待ち望んでおり、エヌビディアのこうしたリリースを歓迎しています。

エヌビディアは、同社が展開するすべての分野で積極的に事業を展開しています。同社の第3四半期の売上高は50%増の71億ドル、営業利益は91%増の27億ドルでした。同社の営業利益率は37.6%で、前年同期よりも8ポイント上昇しました。

さらなる調整局面が来るとしたら、収益の成長が続くことが確実視されるエヌビディアを購入する良い機会になると考えられます。

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