PC販売台数の伸びが鈍化 しかしデルとアップルはシェアを拡大

市場調査会社IDCが発表した最新のデータによると、第4四半期の全世界のPC出荷台数は、前年同期比1%増の9,270万台となりました。通年の出荷台数は3億4,880万台で、2020年から14.8%増加し、2012年以来の高水準となりました。これは、2020年の13%増に続くものです。直近の年間出荷台数は、2019年の2億6,700万台から30%以上増加しました。

IDCは、パンデミックによるブームの後、一部の先進国市場では消費者や教育機関の需要が先細りしていると指摘しています。また、部品供給の不足がなければ、昨年の市場はさらに大きくなっていただろうと指摘しています。IDCは、部品供給の逼迫は今年の上半期も問題になると予想しています。

デル・テクノロジーズ(DELL)にとっては、特に好調な四半期でした。第4四半期の販売台数は8.9%増加し、市場シェアは前年同期の17.2%から18.6%に上昇しました。

デルのPCビジネスの約75%は企業向けであり、オフィスでの仕事に戻る人の増加に伴い、市場が企業向け購入にシフトしていることが同社の利益につながっています。デルは、10月31日に終了した会計年度第3四半期において、商業用PC事業の40%成長に牽引され、PC事業が35%成長したと報告しています。

HP(HPQ)は、民生用PCの比率が高いため、当四半期の販売台数は前年同期比で3.2%減少しました。なお、10月31日に終了した会計年度第4四半期のPC事業の売上高は13%増で、コンシューマー向けPCの売上高は3%減でしたが、商業用向けの売上高は25%増となりました。HPの報告によると、同期間のノートPCの販売台数は12%減、デスクトップPCの販売台数は2%増となっています。

レノボは、市場シェアのリーダーとしての地位を維持しているものの、同四半期の出荷台数は3.3%減少しました。IDCによると、アップル(AAPL)の第4四半期のMacの出荷台数は、8.6%増の760万台となりました。これは、アップルが設計したプロセッサM1を搭載した最新のラインナップを消費者が引き続き購入したためです。

IDCのデータによると、通年のPC出荷台数は、レノボが14.1%増の8,190万台となり、市場の23.5%を占めています。HPは9.3%増の7,410万台で、21.2%のシェア。デルの出荷台数は17.9%増の5,930万台で、シェア17%。アップルの出荷台数は22.1%増の2,780万台で、8%のシェアでした。エイサーグループは、16.5%増の2,390万台で、6.9%のシェアを獲得し、トップ5入りを果たしました。

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