ジローの株価は、同社が住宅購入や販売から戦略を転換したことを受けて、アナリストが格下げを発表したことで、下がり続ける一方です。
ジローの議決権を持つクラスA株(ZG)は11月3日取引で23%下落し、クラスC株(Z)も同様に下落しています。先週末からは4割近い大幅な価格下落となっています。
投資銀行のトゥルイスト証券と投資顧問会社のエバーコアISIのアナリストは、ジローのソフトウェアとマーケティングサービス事業(IMTと呼ばれる)については肯定的でしたが、同社の戦略転換に基づいて目標株価を引き下げました。
トゥルイスト証券は、ジローを「買い」から「ホールド」に格下げし、目標株価を140ドルから83ドルに41%引き下げました。
Naved Khan氏率いるトゥルイストのアナリストは、「これは中長期的には正しい戦略的行動であるかもしれないが、iBuyerからの撤退は短期的な成長のきっかけを失い、追加サービスによる収益化を推進するための努力に不確実性が生じると考える」と書いています。
エバーコアISIの
ームもこの意見に賛同し、ジローの株式をアウトパフォームからインラインに格下げし、目標株価を168ドルから89ドルに47%引き下げました。
エバーコアは、住宅購入・販売事業を持たないジロー株に複数の再評価がなされることは難しいと指摘。また、この分野で同社が直面している課題は、一見するとジローに特有のもののように思われ、この分野全体に当てはまるものではないかもしれないと付け加えています。
マーク・マハニー氏が率いる同社のアナリストは、「売上成長が減速すると考えられることから、ジローの中核となるIMT事業が大きく再評価される可能性は低いと見ていいる」と述べ「ジローに対する我々のロングテーゼは、ジローのこのセグメントへの長期的な参加とジローのコアビジネスとの相乗効果に含意されるオプション価値に一部基づいている」と述べています。
*過去記事はこちら「ジロー ZG」