ペイパル 25%下落した今が絶好のエントリーポイント?

オンライン決済のパイオニアであるペイパル(PYPL)のルーツは、他でもないイーロン・マスクが後にペイパルとなる会社を経営していた1999年まで遡るという興味深い歴史を持っています。2002年、ペイパルは1株あたり13ドルで上場しましたが、同年末にイーベイが買収したため、上場したのは短期間でした。

しかし、ペイパルは2015年にイーベイからスピンオフして再び上場企業となります。ペイパルは、2015年7月20日にナスダック証券取引所で、1株あたり約41ドルで取引を開始しました。

それから6年以上が経過し、10月28日現在、トータルリターンは約480%、年率リターンは約31%と、大きく上昇しています。

現在、同社の株価は1株あたり233ドル前後で推移しており、成長するモバイル決済業界のリーダーとして、今後も堅調な成長を続けることが期待されています。

ペイパルは、ここ数年、市場で最も優れた成長株のひとつです。同社は、マーチャントと消費者の双方が現金からモバイルやオンラインでの支払いに徐々に移行している中、デジタル決済革命の最前線に立っています。

この傾向は、パンデミックにより、オンラインで買い物をしたり、非接触型の支払い方法を利用する人が増えたことで加速しています。

Pew Researchの2020年の調査によると、米国の成人の3分の1は、1週間のうちに現金を使わないという結果が出ています。この数字は、今後10年、20年、そしてそれ以降も増え続けるでしょう。

Markets and Marketsの調査によると、世界のデジタル決済市場は、2020年から2025年にかけて年率14.2%で成長すると予想されています。

ペイパルは、最大のデジタル決済企業であるだけでなく、オンライン決済の概念をほぼ確立し、この分野のパイオニアでもあるため、この波に乗るには最適な立場にあります。

ペイパルの知名度は非常に高く、ユーザー数も飛躍的に増加しています。6月30日時点でのアクティブアカウント数は4億300万で、前年同期比16%増となっています。

決済件数は前年同期比27%増の47億件、決済総額(TPV)は40%増の3,110億ドルに達しています。近年のペイパルの成長を大きく支えているのはモバイル決済アプリ「ベンモ」で、第2四半期のTPVは58%増の580億ドルとなりました。

同社は、2025年までにアクティブユーザー数を約2倍に増やし、7億5,000万人にすることを目標にしています。また、年間売上は、現在予想されている2021年の250億ドルから、2025年には500億ドル以上に倍増し、年間フリーキャッシュフローも100億ドル以上に倍増すると予測しています。

好調なキャッシュフローにより、ペイパルは190億ドル以上の現金および現金同等物を保有し、負債は約90億ドルと比較的少なくなっています。

これにより、ペイパルは、日本で「Buy Now, Pay Later」を提供しているペイディのような企業の買収や、ペイパルのすべてのサービスを1つのアプリにまとめた新しいペイパルアプリのような取り組みを通じて、成長資金を調達することができました。

ピンタレスト(PINS)の買収を検討しているいう報道の影響もあって株価は52週の最高値である310.16ドルから25%下がっています。今が絶好のエントリーポイントかもしれません。

*過去記事はこちら「ペイパル PYPL

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